"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●MVP (11月15日)

 メジャーリーグのMVPがいよいよ明日、あさってと発表される。
 17日に発表されるアメリカンリーグのMVPは、やはりイチローが選出されるだろうと思う人は多いと思う。ジョージシスラーの作った、257本という「アンタッチャブルな」年間最多安打記録を84年ぶりに塗り替えたイチロー。余りに古すぎて、アメリカ人ですらその記録の存在を忘れかけていた大記録を21世紀の現代に蘇らせ、鮮やかに抜き去った偉業は誰しもが認めるところだ。

 しかし僕は、イチローはMVPを取れないのではないかと、実は思っているのだ。

 1998年、全米は、マーク・マグワイアとサミー・ソーサのホームラン王争いを固唾を呑んで見守っていた。それまでの年間本塁打の世界記録は、1961年にニューヨークヤンキースのロジャー・マリスの記録した61本だったが、二人は驚異的ペースで本塁打を打ち続けた。全米を熱狂の渦に巻き込んだ史上まれにみる争いは結局、マグワイアが70本のホームランを放ち、記録を塗り替えるとともに勝者となった。一方のソーサはマリスの記録を超える66本のホームランを打ったものの、本塁打王のタイトルは取れなかった。だが、その年のMVPはソーサだった。

 メジャー記録、それもベースボール最大の華である本塁打記録を更新したマグワイアが、なぜMVPにふさわしくなかったのか。理由は明快だった。ソーサの所属するカブスはこの年、ナショナルリーグの地区優勝を果たし、プレーオフに進出した。片やマグワイアのいたカージナルスは3位に終わっている。チームの勝利にいかに貢献したか。それが『価値のある』プレーヤーの大きな要素なのである。僕はこの結果に唸ってしまった。

 確かに野球はチームスポーツであり、勝利こそが(そしてワールドチャンピオンこそが)究極の目標であることはわかる。しかし、マグワイアの成し遂げたことは歴史に残る偉業である。極端に言えば、優勝するチームは毎年メジャーで6チームあるが、彼の記録は世界でたった一人だけのものである。しかし、それでもMVPはソーサのものだった。

 今年、マリナーズは一度も優勝争いに加わることなくアメリカンリーグ西地区の最下位に終わった。果たしてイチローはMVPを取るのか。その答えはもうすぐ出る。
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by redhills | 2004-11-16 00:45 | 野球
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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