"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●春

 3月になった。全国の学校では卒業式が行われる。まだ空気は冷たいけれども、新しい始まりを感じる季節。始まりは別れでもあり、旅立ちでもある。この季節にぴったり合う歌は断然、キャンディーズの「微笑返し」だ。

           微笑返し
                   作詞:阿木耀子

    春一番が掃除したてのサッシの窓に
    ほこりの渦を踊らせてます
    机 本箱 運び出された荷物のあとは
    畳の色がそこだけ若いわ
    お引っ越しのお祝い返しも
    済まないうちに またですね
    罠にかかったうさぎみたい
    いやだわ あなた すすだらけ
    おかしくって涙が出そう
    1(ワン)2(ツー)3(スリー)あの三叉路で
    1(ワン)2(ツー)3(スリー)軽く手を振り
    私達 お別れなんですよ

    タンスの陰で心細げに 迷い子になった
    ハートのエースが 出てきましたよ
    おかしなものね 忘れた頃に見つかるなんて
    まるで青春の想い出そのもの
    お引っ越しのお祝い返しも
    今度は二人 別々ね
    何年たっても 年下の人
    いやだわ シャツで顔拭いて
    おかしくって涙か出そう
    1(イチ)2(ニ)3(サン)3ッ数えて
    1(イチ)2(ニ)3(サン)見つめあったら
    私達 お別れなんですね

    お引っ越しのお祝い返しは
    微笑にして届けます
    やさしい悪魔と 住みなれた部屋
    それでは鍵がサカサマよ
    おかしくって涙が出そう
    1(アン)2(ドゥ)3(トロワ)三歩目からは
    1(アン)2(ドゥ)3(トロワ)それぞれの道
    私達 歩いて行くんですね
    歩いて行くんですね


 ある男女の別れと旅立ち。嫌いになったわけじゃない。だけどお別れのときが来た。せめて明るく別れようよ、そう決めて二人で思い出の詰まった部屋を出る準備をする。いろいろなものが出てきて、分かっていても切なさが込み上げてくる。もう決めたはずなのに、見慣れたはずの男の顔が今日はいやに愛しく見えたりする。

 本当に素晴らしい歌詞(ちなみにメロディーもピタリとはまっている)。特にいいのは「おかしくって涙が出そう」、ってとこ。笑っちゃうんだけど、なぜか泣けてくる。悲しいんだけど笑ってしまう。そこに一言では言い表せない気持ちがギュっと詰まっている。
 それと「微笑返し」というタイトルも素敵。春は明るく、希望を持って旅立つ時ですよと、まるでそよ風のようにやさしく背中を押してくれるような気がする。事実、この曲は70年代ピンクレディーと人気を二分したキャンディーズの最後のシングルであり、解散してそれぞれの活動を始める彼女たちへの贈り物でもあったろう。
 歌詞にはまた、キャンディーズの過去のシングル曲がいくつも隠れているなど遊び心もあって、それを発見するのも楽しい。

 「微笑返し」を口ずさみながら、明るくさわやかに旅立とう。それが春にふさわしい。

 春の旅立ちに共感した方は・・・「ブログランキングをプチッとな!!
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by redhills | 2005-03-02 08:50
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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