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"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●オーナー

 ここのところライブドアの話で連日大賑わいだ。

 ほりえもんは新興勢力の、そしてフジの日枝会長は旧勢力の象徴となっている感がある。騒動の仕組みといえば単純で、ニッポン放送は上場会社だから過半数の株を持てば経営権を握れるのだが、ライブドアは時間外取引という盲点を突いて大量の株を購入し、突如として筆頭株主に躍り出た。しかしちょうどフジテレビがそのニッポン放送株を公開買い付けで過半数買い占めようとしていた最中だったからもめているわけだ。

 僕はもちろん年齢的にはほりえもんに近いのだが、今回は、手法はともかく、そしてフジテレビがどうとかはともかく、ほりえもんに批判的なのだ。

 作家の石田衣良が言っていたが、彼の考えていることがわからない。単なるネットと放送の融合なんて誰でも言っていることで新味がない。具体性もない。友好的に、といっているけれど、その株取得の手段は抜け駆けといっていいものであって、力づくでというのならもちろんありだろうが、到底ニッポン放送に対して友好的だとは思えない。

 そもそも、彼はニッポン放送に、放送事業に愛着があるのか? 無いようにしか見えない。彼は以前、放送はネットによって無くなるだろう、と話している。それなら何故買収するのか。一言で言えば、ビジネスになるから、ライブドアのブランド価値が高まるからということに尽きるだろう。そんなオーナーを部下は喜んで迎えるだろうか。

 オーナーといえば、日本を代表する企業グループのオーナーが罪に問われる雲行きだ。彼はプロ野球球団のオーナーでもあったが、野球はまったく関心がなく、ほとんどゲームを見に来ることも無かった。ただ、観客が集まり、鉄道の利用客が増えればそれでよかった。

 元来、オーナーとはわがままで尊大なものだが、少なくとも事業に愛着があってこそのものではないだろうか。特に大衆と接点の多い業種である、球団や放送などはそういったオーナーのパッションが求められるのではないだろうかと、そう思うのだ。

 ほりえもん、球団設立では旧勢力の壁に跳ね返されたんで、それならと、資本主義のルールで一発逆転を狙ったんだろう。その経営センスはさすがだが、僕は賛成できないのだ。

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by redhills | 2005-03-02 23:43 | ニュース
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。

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