"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●史上最悪!?

 いま、とても迷っている。今週末にある映画を見に行こうか、どうしようか、本当に決めかねて困っている。その映画とは「デビルマン」。そう、あの永井豪の超傑作漫画の実写映画である。漫画「デビルマン」について多くを語る必要はないと思うが、僕にとっては楳図かずおの「漂流教室」と並んでもっとも衝撃を受けた漫画で、思い入れも強い。あの「デビルマン」が映画になったら・・・。考えなかったはずはない。いやそれどころか10年以上考えていたんだから当然見たいに決まっている。しかし、見たくないという気持ちも一方であるのだ。

 最近漫画が映画になることが多い。「映画化は不可能だ」。そう言われていた名作たちが次々とスクリーンに登場してくる。デジタル技術の発達がこういったところにも波及してきているのだが、たいていの場合、漫画と全くの別物になってしまったり、全然つまらなくなってしまったりという結果に終わる。見て失望するくらいなら見たくないという気にもなるのである。「ドラゴンボールZ」(漫画じゃないが)「エヴァンゲリオン」などはハリウッドで今実写映画企画が進行中である。僕としては、アクション大作として是非とも「ワイルド7」を実写化して欲しいと思っているのだが、日本の役者では役不足か。監督はやっぱりここはジョン・ウーあたりにやってもらおうか(と勝手に妄想)。

 話が脱線した。「デビルマン」である。「迷ったら見に行け」というのがモットーの僕としては普通なら見に行くという結論になるはずなのだが、今回ばかりは決めかねている。それはなぜか。それは、映画「デビルマン」が、もう、ありえないほどに評判が悪いからなのだ。それはもう凄まじいほどで、「駄作」などというレベルをはるかに超えている。詳しくは http://howaan.hp.infoseek.co.jp/ などを見て欲しいのだが、まず主役の不動明と飛鳥了に、アイドルグループで人気の双子を大抜擢。ちなみに彼らは演技なるものは生まれて初めてである(学芸会でもなかったらしい)。牧村美樹がアイドルなのはまぁいいとして、牧村夫妻には宇崎竜童と阿木耀子夫妻だ。そして極めつけは、シレーヌにカリスマモデル富永愛! これまた素人を「イメージにピッタリ」という理由でキャスティング! ついでに?永井豪もキャスティング!

 これだけでも不安一杯なのだが、もちろん不安を掻き立てる要素はこれだけではない。監督は経験豊富なものの代表作は「ビーバップ・ハイスクール」シリーズ。そして、脚本は監督の奥さん。おいおい、大丈夫かい、そんなんで。「わが子の成長の記録」じゃないんですよ~。

 ま、結論から言うと大丈夫じゃなかった。ていうか、とんでもなかった。「完全実写化」「製作費10億円」という触れ込みで全国公開されたのが昨年の10月9日。あの、台風が関東地方を直撃した日(ついでに僕が引越しした日)。暴風雨にもめげず「デビルマン」を見ようとやってきた熱烈なファンたちはその余りの凄さに言葉を失い、ある者は怒りと憎悪の余りデーモンへと変身してしまったという(うそ)。

 キャスト、演出、脚本、すべてダメ。とても書ききれないので書かないが、もう、日本語でのあらゆる罵詈雑言を受けまくったこの大問題作「デビルマン」は轟々たる非難の中1ヶ月で打ち切りとなった。だがその後もネットでは話題となり続け、先月にはめでたく日本版ラジー賞(ワースト映画賞)である「きいちご賞」をブッチギリのトップで受賞、まことに順当な結果となった。

 しっかしこの日本映画史上に残る愚作、「史上最悪の映画(らしきもの)」「産業廃棄物」とまで言われている「デビルマン」。ここまで言われていると、逆に見に行ってやろうかと言う気にもなる。どこまで耐えられるか、いや何回笑えるか、映画でやってはいけない事を知るための教材として・・・。その気になれば活用法!?はあるとは思うのだが、それが「デビルマン」というのが悲しい。それに、1700円も払ってわざわざそんなことをしにいくというのか?という疑問も当然ある(DVDも4月に出るようだし・・・東映って度胸あるよ)。

 そして最大の問題は、誰が一緒に見に行ってくれるのか、という点である。こんな、最低だとわかっている映画をお金払ってわざわざ見に行ってくれる奇特な御仁が私の友達にはいるのか? いや、とても誘えない。見た後の友達の顔が見れない。その後で何が起こるのかこわい。僕にそんな勇気はない。でもなぁ。1人で見に行ってもつまらないんだよね~。こんな映画こそ、お互いに最後まで耐えた戦友として、見た後でどこがヘンだったか言い合うのがタノシクなるってもんなのに・・・。

 どなたか、20日か21日に「史上最悪の2時間」に付き合ってくれる方、いませんか? その後の(マズくなるかも知れない)メシとサケはおごりますので・・・。

 「デビルマン」を見たい方は・・・「ブログランキングをプチッとな!!
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by redhills | 2005-03-16 16:04 | 映画
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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