●ハッピーエンド-2
以上が韓国が敗退した唯一、最大の理由なのだが、ではなぜクは故障したのか。実はそれにも理由がある。それは、二次リーグの最終戦が日本戦だったからだ。
二次リーグまでの韓国は破竹の勢いだった。東京で日本を破って勢いに乗り、アナハイムでもメキシコに2-1で目論見とおりに競り勝つと、2戦目で何とアメリカを破った。世界を驚かせた瞬間だった。 二次リーグで2試合を終えた時点で、韓国2勝、日本とアメリカ1勝1敗、メキシコが2敗だった。3試合目は日本-韓国、アメリカ-メキシコだった。 アメリカがメキシコに負けると予想する人はメキシコ人以外はいなかったと思う。何しろ練習を休んでディズニーランドに遊びに行っちゃったんだから(笑)。勝っても準決勝にいける可能性もほとんどなかったし。もちろん、事実は逆になるのだが、試合前まではそう考えるのが妥当だった。 ただ、アメリカが勝ってもメキシコが勝っても韓国は準決勝にいけたのだ。それどころか、日本に負けても準決勝に行けたのだ。例の失点率で考えても、日本、韓国、アメリカのなかで最も失点率が低いのが韓国、僅差で日本、離れてアメリカだった。僅差の敗戦なら何の問題もなかったのだ。 だがしかし。どんな勝負だろうと、相手が日本となると負けるわけには行かないのが韓国。東京での敗戦のリベンジを期してくる日本を返り討ちに、という世論が一気に盛り上がった。想像するに、キム監督にこだわりは余りなかったと思う。でも、国民感情がそれを許さなかった。選手たちも絶対に勝ちたかったのだと思う。 その結果、日本戦の先発は、あっと驚くパク・チャンホだった。WBCではクローザー役で完璧な仕事をしていた彼をこの大一番で先発させ、日本の攻撃を封じる作戦に出たのだ。 この作戦はズバリ当る。彼は期待通り責任を果たし、日本を0点に抑え込む。継投も成功し、韓国が日本のただ1度のミスから得た8回のワンチャンスをものにして再び日本を破ったのはご存知のとおり。まるで優勝したかのごとく大喜びする韓国ナインとファン。両チームの明暗はくっきりと分かれた。イチローは「人生最大の屈辱」とうめいた。この時点で日本は1勝2敗。メキシコが2点以上とってアメリカに勝たねば終わり、という崖っぷちに立たされた(しかも、アメリカの先発はあのロジャー・クレメンスだった)。
by redhills
| 2006-03-22 10:36
| 野球
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