"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●バルサの冒険・その2 「両雄」~vsベンフィカ(1)

<ポルトガルサッカー>
 激闘が予想されたチェルシー戦に完勝した我がバルサ。チャンピオンリーグベスト8の相手はポルトガルの古豪ベンフィカとなった。
 ポルトガルの1部リーグ(スーペルリーガ)は昔からベンフィカ、ポルト、スポルティングリスボンの3強が覇を競い合っているが、グローバル化が進み有力選手のビッグクラブへの集中が進む現代サッカーでは、なかなか頂点に立つことができなかった。そんな中2年前にポルトがCLを制したことは驚きであったが、そのときの中心プレイヤーがバルサの肝ともいえる存在であるデコであり、チェルシーに行ったフェレイラやカルバーリョであり、そして監督はモリーニョであった。
 でも正直ポルトガルのクラブについてはそれくらいしか知らないし、ベンフィカの選手なんてぜんぜん知らないんで、両チームの監督について書いてみる。両監督の対決、という記事を載せたメディアも多かったらしいし。

<クラブの英雄>
 ライカールトとクーマン。2人はなんとまたまた同い年(ということはモリーニョと3人とも43歳!)。そして、ともに元オランダ代表。クーマンは今は亡きポジション「リベロ」の代名詞であり、最終ラインの真ん中にデン、と君臨したが、守備だけの人ではなく、セットプレーでは太い右足を振りぬいて弾丸シュートを叩き込んだ。その威力は今で言えば全盛期のロベカルと同じと思ってもらって良い。驚異的な長距離砲だった。

 しかしクーマンについてはもっと重要なことがある。バルセロニスタにとって、クーマンは永遠の英雄なのだ。彼はヨハン・クライフに率いられた「ドリーム・チーム」(1990年代のバルサの黄金期)の不動のメンバーとして大活躍したのだ。それは忘れもしない、1991-92シーズンのヨーロッパチャンピオンズカップ(CLの前身)の決勝戦。豪快にフリーキックを決めてバルサに史上唯一のヨーロッパタイトルをもたらしたのが他ならぬクーマンなのだ。だから今でもバルセロニスタはクーマンのことを慕っている。バルセロナのあちこちでは今でもあのフリーキックが語られている。

 方やライカールトはクラブとしてはACミランの黄金期の中心選手であり、それはバルサにとっては苦い思い出につながるのだが、それが今やバルサの監督としてバルセロニスタから絶大な信頼を獲得しつつある。だから今回の対戦にはチェルシーと戦うときのような殺気は感じられず、戦う前から両チーム、両監督の間には、相手に対する敬意のようなものが感じられた。

<第1戦>
 3月28日、第1戦はリスボンのエスタディオ・デ・ラ・ルスでのアウェイゲーム。ライカールトとクーマン、なぜかダークスーツに赤いネクタイという全く同じ格好。赤はベンフィカカラーだし、うーん、これは前日に相談したな。
 バルサはシャビ、メッシだけでなく、エジミウソンとマルケスまでもが怪我で欠場のうえに、プジョルは出場停止という非常事態。センターバックのレギュラーが2人とも出られないため、オレゲルとモッタのコンビになる。右サイドにはベレッチを置き、中盤はデコ、ボメル、イニエスタ。フォワードはロナウジーニョ、エトオ、ラーション。キャプテンマークはロナウジーニョが付けている。ベンフィカは知らない名前ばかりだけど、点取り屋のヌーノ・ゴメスが出れないのはありがたい。

 試合は予想通り、バルサが圧倒的にボールを支配して敵陣に攻め込む。しかし、ベンフィカも伊達でマンチェスターユナイテッドやリバプールを破ってきたわけではない。それにポルトガルとスペインは隣国。ライバル意識は当然強く激しく応戦する。デコは1人強烈なブーイングを浴びる。かわいそうに、ライバルチームのポルトにいたからだけど、それは彼もよくわかってるみたい。
 それにしても、ベンフィカのキーパーが珍プレイを連発してくれる。味方のバックパスをキャッチしてしまったり、ディフェンダーへのパスを蹴り損ねたりして何度と無く大ピンチを招く。でも逆に、決定機でファインセーブを連発して失点を防いだり、1人で試合を盛り上げている。よくわからん。

 バルサのチャンスが連続する。14分(イニエスタ)、17分(デコ)、42分(エトオ)、56分(ラーション)、57分(モッタ)、60分(ボメル)、すべて決定的だったのだが、コースを外したり、キーパーの正面をついたり、ファインセーブにあったり、ポストに嫌われたりと、ことごとく決まらない。バルサの攻撃の多彩さに目を見張る(どれ一つとして同じパターンが無い)と同時に、こうもツキに見放されるのも珍しいなあ、と思う。さすがにバルサも攻め疲れか攻撃に鋭さがなくなってくる。こういう時って、ワンチャンスでゴール決められちゃったりするんだよねえ、と不安になってくる。

 案の定、試合終盤に危ない場面が何度か出てくる。ペナルティーエリア内での明らかなハンドが取られなかったので命拾いしたりして結局、スコアレスドロー。内容では圧勝なのに変な気分。まあ、アウェイだし、いっか。
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by redhills | 2006-06-01 23:31 | サッカー
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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