"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●テストマッチを終えて

 ジーコジャパンはワールドカップ直前のドイツ、マルタとのテストマッチを終えた。

 この時期の試合には勝敗を越えた様々な意味がある。各選手のコンディションや戦術の確認、想定される様々な事態への対応の予行演習、見落とした課題の発見、本番前に自信をつけること、などなど。そういった意味からして、この2試合は非常に実り多いものだったように思う。

 ドイツとマルタというマッチメークは良い。
 まず対戦順。最後に強豪国と試合をすることはメンタリティー上も得策ではない。本番直前の試合は、余裕を持って目的や課題を確認する意味合いで戦える相手を選ぶべきなのだから。
 相手国の選択もまあまあ。ドイツは仮想オーストラリアだろう。フィジカルが強くガリガリ当たってくる相手、体格差を利用したハイボールによる放り込みを得意とする相手というのは、日本がやや苦手と思われるので、願ったりだ。それにドイツは最初に試合をするから仕上がりは一番早いはずだから実戦体験としても良い。しかもドイツはオーストラリアよりもテクニックがあるから、クロアチア対策と言えなくもない。ちなみに仮想ブラジルはオランダやボスニア・ヘルツィゴビナということになるだろうが、強すぎる相手と対戦するリスクも考える必要もある。その点オーストラリアはヒディンクの母国ということもあるが、オランダと1-1で引き分けたのは大いに自信になったころだろう。ただし、日本にとっても参考になったし、あのプレーは本番ではもっとイエローやレッドが出るだろうが。

 さて、試合内容なのだが、ドイツとの2-2という結果にまず喜びたい。
 何よりフォワードが点を取った。これが最大の収穫だろう。ジーコジャパンが本番前に是非とも欲しかったもの。それはフォワードの自信。シュートを打てば入るんだ、という思い。これこそ、プライスレス。試合の中で、彼らが点を入れない限り得られないものが得られた。

 点の取り方も良かった。「セットプレーでしか点を取れない」という悩みを解消し、1つは相手のボールを奪ってからの、流れるような、素早く、複数の選手の動きが連動した切れ味の鋭い速攻、もう1つはフォワードの個人技と、多彩な攻撃力を見せた。対戦国にはやっかいな事態となったことだろう。

 試合運びも理想的だった。こういう試合はまず相手に真剣にやってもらわなければならない。そのためには日本が先制する必要があったのだが、それが実現した。それに、日本は格上国との試合でリードすると、すぐ守りに入っていいように攻め込まれるのだが、今回は続けて2点目を取ったのがこれまた大変良かった。しかもアウェーゲーム。ワールドカップ開催国がホームで、プロリーグが始まってまだ15年に満たない東洋の小国に0-2とリードされたのだ。これには見ているドイツ人が黙っていない。ブーイングまでが起き、騒然となるスタジアム。ドイツは追い込まれ、本気を出してくれた。最高のシチュエーションになった。

 で、ここからが本当のディフェンスの実戦演習になったのだが、押し込まれるのはしょうがないとして、ドイツのラフプレイが酷く、加地がシュバインシュタイガーに後ろからタックルされて負傷退場。冷静になれ、と言いたくなった。これはマイナス。しかし交代で入った駒野がいい動きをして、穴を感じさせない。これはプラス。
 その後も空中戦に競り負ける場面が増えていき、2失点して追いつかれてしまう。セットプレー、ハイボールという絵にかいたような失点。けれど、これはこれでいい失点だった。これがオーストラリア戦だったら取り返しがつかないが、テストマッチなら失点しても本番に生かせば良い。ジーコはじめスタッフは対戦して良かったと思ったはずだ。だからこれもプラス。

 そして、勝ち越しを許さなかったこと。これも地味だがプラス。凌ぐ場面というのは本番でも必ず出てくるはずだから、いい練習になったはず。

 では、実り多かったドイツ戦に対して、開始2分の1点に終わってしまったマルタ戦をどう考えるか。点が取れなかったことを嘆く向きもあるだろうし、現に自分も物足りなかったが、無駄な試合であったわけではない。

 つまり、守りに入った相手からどう点を取るか、という練習になったと思うのだが、選手の動きがどうも重い感じがした。疲れが出ているのかもしれない。確かに点は1点しか入らなかったが、惜しいシュートがポストをたたいたりして、もっと点が入る可能性もあったと思うし、そう悲観的にならなくても良いと思う。それに、何度かあった逆襲のピンチを切り抜けたのは、まあ良かった。本番ではもっと切れの良い守備をしないと駄目だろうが。

 ということで、意味のあるテストマッチを意味のある内容で終えたジーコジャパン。いよいよ本番まで1週間。初戦が一番大事だ。必勝でいかねばならない。日本のプレーをすれば負ける相手ではない。がんばって欲しい。
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by redhills | 2006-06-06 14:17 | サッカー
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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