"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●もう1つの「死の組」(W杯9日目)

 ワールドカップでは、どうしても強豪国がひしめくグループが1つ、2つできてしまう。今大会はC組(アルゼンチン、オランダ、セルビア・モンテネグロ、コートジボワール)がそうだとされていたけれど、自分はE組もそうだと思っていた。

 死の組は、シードに漏れたヨーロッパの強国が入ってくること、そして、アフリカの国、特に身体能力に優れるブラックアフリカの国が入ってくることで出来上がるが、C、E組では、残りの1カ国も大変な強豪国が入ってしまった。C組では、オランダとアルゼンチンが初戦の際どい戦いを勝ちきったことで生き残ったが、E組はそうはならなかった。

 E組はC組と違い、挑戦を受ける側のチェコとイタリアが初戦に完勝するという順調なスタートを切ったが、追い詰められたガーナとアメリカが決死の戦いを挑んできた2戦目は、一転して退場者が続出する激しい戦いとなり、受けに回った両国は混乱に陥ってしまった。

 とても好きなチームの一つであるチェコの敗戦はショックだが、これがワールドカップの現実だ。ここはやはり、初出場でランキング2位の国から勝利をもぎ取ったガーナの素晴らしい戦いぶりに賞賛を送るべきだろう。勝ち点1のアメリカにも突破のチャンスが残っている3戦目は、満身創痍の4チームによる壮絶な戦いが繰り広げられることだろう。いずれにせよ、これだけ激しい試合が続くE組からの優勝は難しくなったと考えざるを得ない。

●今日の結果

 ポルトガル(2勝) 2-0 イラン(2敗)

 なかなかゴールを割れなかったポルトガルが、怪我が治りW杯初登場となったデコのスーパーゴールでグループリーグ突破を決めた。ポルトガルにとっては実に40年ぶりのこと。おめでとう!イランはフィーゴ、デコ、ロナウド、パウレタの4人に押し込まれ、攻撃に鋭さが見られず敗退が決まった。アジアにとって、世界の壁はまだまだ高い。それにしても、デコ、さすがだね!!

 チェコ(1勝1敗) 0-2 ガーナ(1勝1敗)

 恐れていた懸念が現実となってしまった。コラーの負傷欠場の影響を心配していたが、見事にそこを突かれてしまった。チェコのパスワークの基点であるポストプレーがまったく機能しない。ガーナが長身のディフェンダーをマンマークにつけていたことも原因だが、やはり、コラーの高度なトラップや柔らかいボールタッチ、巧みなポジション取りを代役に求めることはできなかった。チェコは止む無く中盤だけでパスを繋いでいこうとするのだが、高い身体能力で圧力をかけるガーナに苦戦を強いられる。前半のボール支配率はまったくのイーブンで、中盤の激しい攻防が続く。試合を大きく支配したのは、開始2分の先制点。これがガーナに力を与え続ける。

 華麗なパスワークを封じられたチェコはガーナの得意な体力勝負に引きずり込まれ、疲弊していく。ついに後半22分に退場者を出してしまい、負けているチェコは守備の人数を削らざるを得なくなる。そこをガーナに突かれ、何度と無く決定機を作られるが、チェフのスーパーセーブの連発がかろうじて試合を均衡させる。彼がいなければ、3点あるいは4点入っていてもおかしくなかった。世界で3本に入る能力の高さを遺憾なく発揮した場面だったが15分後についに追加点を奪われ、これで勝負は決した。ガーナは思い通りのゲーム運びだったろう。チェコにとっては、何といっても先制されたのが痛かった。それにしても、スリリングな一戦だった。

 チェコは最後のイタリア戦に2人のポストプレーヤーを欠いて臨まなければならなくなった。ベテランが多く疲労も問題だ。グループリーグ突破は非常に厳しくなってしまった。

 イタリア(1勝1分) 1-1 アメリカ(1分1敗)

 ザンブロッタが復帰し守備が一層整備されたイタリアが堅実な試合運びを見せると思われたが、前の試合以上の荒れた試合になった。

 アメリカの敷いた高い最終ラインに、トッティやピルロからトニ、ジラルディーノへのパスがオフサイドになる。そこにアメリカの捨て身の激しいプレスがイタリアから心地よいリズムを奪い、ストレスをもたらす。22分のピルロの完璧なフリーキックからの先制点はイタリアを落ち着かせるかと思われたが、その5分後にまさかのオウンゴールで同点に。そしてその直後、デ・ロッシがラフプレーで一発退場という緊急事態に陥ってしまう。ゲームの雰囲気が一気に変わり、荒れ模様に。イタリアは止む無くトッティを下げ、負傷の癒えたばかりのガットゥーゾを投入する。これがチームに秩序を与え、逆にピルロを潰しに行ったアメリカの退場を誘う。10人対10人となったところで前半終了。

 後半早々、アメリカに2人目の退場者が出る。たちまち立場は逆転し、フォワードを増やして攻勢に出るイタリア。だが、後が無いアメリカも驚異的なスタミナと執念で食い付いていく。デル・ピエロのシュートを素晴らしいセーブで防いだキーパーの活躍もあって、ドローに終わった。交代枠を2枚しか使わなかったのに40分以上を一人少ない状態で戦い抜いたアメリカの精神力は賞賛に値するものだった。イタリアは、カンナヴァーロとネスタが今一つ不安定だったのが気がかり。両チームとも精神的、肉体的な消耗が激しく、第3戦への影響が懸念される。
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by redhills | 2006-06-18 15:39 | サッカー
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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