"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●勝ち上がるために(後編)

 後編は、グループE~H。波乱の少なかったA~Dに比べて、こっちのほうがいろいろと複雑な状況です。長文のうえに分かりにくいかも。すみません。

グループE---なりふり構ってらんないの!

 今回、もっとも混戦となり、もっとも激しい戦いが繰り広げられているグループE。とにかく、4カ国すべてに突破の可能性があり、ここは何が起きてもおかしくない。どの国も、トーナメントのことを考える以前に、次の試合に全力を集中しなければならない。第3戦も死闘となることは間違いないと思われる。

 現状では、勝ち点4のイタリアがリードしているように見えるが、勝ち点3のチームがチェコとガーナと2カ国あるため、イタリアといえど、負ければ敗退の可能性が高い。しかも、最後にあたるのがチェコとなれば、一歩間違えば地獄行きである。引き分けでもいいのだが、鉄壁であるはずの守備陣がアメリカ戦で見せた脆さは重大な気がかり。ここは攻撃陣に奮起してもらい、先制して有利に試合を進めたいところだろう。勝たねば無意味だが、トッティ、ザンブロッタは警告に注意。

 一方、チェコの置かれた状況は更に悪い。引き分けではかなりの確率で敗退してしまうため、絶対に勝たねばならないのだが、コラーを欠いた攻撃の問題点はガーナ戦で露呈してしまった。ガーナ戦での完敗のショックやベテラン中心の選手の疲労も気になる。バロシュの復帰に目途が立ったのは好材料だが、ベストパフォーマンスは望むべくも無く、守りを固めるイタリアから点を取ることは至難の業だろう。名将ブルックナーに秘策はあるか。

 ある意味もっとも優位に立っているのはガーナだろう。イタリア、チェコという強豪と当って1勝1敗は上々の出来。チェコ戦での素晴らしい勝利で、イタリア戦の失敗を取り返し、W杯初勝利と、自信とを得た。アフリカらしい強靭な身体能力と、クラブでもまれた高い戦術理解力に加え、勢いもあり、アメリカ戦に向け士気も一段と向上していると思われる。得失点差でチェコに負けていることもあり、全力で勝ちに来るだろう。ただ、得点している2人の出場停止がどう響くか。

 残る1国のアメリカは勝ち点1で自力突破の可能性が無く、条件は一番厳しいが、9人でイタリアに立ち向かったガッツで必死に食い下がってくるだろう。ガーナの激しい中盤のチェックをかいくぐっての数少ないチャンスをものにすれば、勝機も十分にある。決してあきらめないのがこのチームの最大の強み。チーム一丸となって戦うだろう。

グループF---あきらめるのはまだ早い

 われらジーコ・ジャパンのグループF。厳しいのは分かってますけど、可能性はゼロじゃない。やっと涼しい夜にゲームができる。本当の日本の実力を見せて欲しい。

 スーパースター軍団、ブラジルは2連勝で早々と突破を決めた。1位突破もほぼ確定的で、最後の日本戦は、パレイラ監督がロナウド先発を明言するなど、まるでトーナメントへの調整試合といった余裕ぶり。彼らにとってはトーナメントからの4試合が本番ということなのだろう。

 日本はブラジルに2点差以上で勝って初めて、突破の可能性が生じる。細かいことはともかく、勝てない最大の原因は点を取れないことにあるのは明白。大黒、巻の先発など、思い切った布陣で勝負をかけるしかない。段々と調子を上げているブラジルだが、レギュラーの多くが出場しないこともあり、実戦でのコンビネーションなどは不十分であると予想され、隙はある。世界を驚かせるチャンスである。

 2位突破の至近距離にいるのがオーストラリア(勝ち点3)。ブラジルに負けたものの、日本に勝ったのが大きなアドバンテージとなっており、引き分けてもほぼ勝ち抜けできる位置にいる。うまさ、速さはさほどではないが、フィジカルに強く、ヒディンクの采配が選手に自信を与えている。クロアチアからの移民を両親とする選手も多くおり、因縁浅からぬ相手との激しいぶつかり合いが見られるだろう。

 クロアチアはオーストラリアを倒せば突破の可能性が大きく開ける。その場合、日本がブラジルに2点差以上つけて勝った場合のみ、総得点で敗退する可能性があるが、ともかく眼前の敵に勝つことである。クロアチアの問題は日本同様、得点力である(いまだに大会無得点)ことから、攻撃陣の奮起が必要だ。

グループG---ジダンはもう見られない?

 何といっても、フランス(勝ち点2)のもたつきが混戦の原因。スイス戦での機能不全、韓国戦での詰めの甘さを、ジダンなしに修正できるのか。W杯初出場のトーゴ相手に取りこぼすことは、グループリーグ敗退だけでなく、ジダンの引退をも意味する。ジダンの姿をもう一度、とチームが一つになれるのか。底力が問われる。

 勝利への執念で2戦連続で勝ち点を獲得したスイス(同4)と韓国(同4)が、グループリーグ突破を賭けて激突する。プレーの激しさ、強さや高さではスイスが上回るが、粘り強く、最後まで勝負をあきらめない韓国も負けていない。ディフェンスラインに不安の残る韓国がスイスの攻撃を凌ぎきれるかが焦点だろう。スイスは両サイドバックと両ボランチ、そしてエース、フレイが警告1であり、トーナメントのことを考えると、韓国のサイド攻撃やパク・チソンの突破は脅威となるだろう。

 このグループは、フランスが勝ち、スイスと韓国が引き分けると3カ国が勝ち点5で並ぶことになる。その場合、フランスが2点差以上つけると、得失点差で韓国が落ちることになる。わずかに韓国が不利か。

グループH---その強さは本物?

 かつてなく力強い戦いぶりで2勝をあげたスペインが突破を確定。サウジアラビア戦はトーナメントを見越し、メンバーを落として臨むだろう。余程の点差で負けない限り1位となるはずであり、そうなると、今まで打ち破れなかった壁であるベスト8でブラジルと当ることが予想されるが、今のスペインの勢いは、その恐怖にも打ち勝つかもしれない。

 2位は、ほぼウクライナ(勝ち点3)とチュニジア(同1)の直接対決で決するだろう。スペイン戦のショックを見事に払拭したウクライナはエース、シェフチェンコも得点してモチベーションも一気に上昇、優位は動かない。一方、サウジアラビアとの引き分けでプランが狂ってしまったチュニジアは、名将ルメールの戦術にグループリーグ突破を賭ける。勝負の分かれ目は、中盤をどちらが支配するかだろう。ウクライナは5人、チュニジアは10人が警告1であり、双方とも慎重な戦いが必要だ。
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by redhills | 2006-06-22 14:38 | サッカー
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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