人気ブログランキング | 話題のタグを見る

"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

●「IKEA」探訪記 その4

これは予定外!時間が惜しいのでいささか早足になる。別にこれから行くところがあるわけではない。なんといっても、せっかくのIKEA。昨日は素通りした2階をじっくり見てみたい。なにせ、家具屋さんに来てまったく家具を見なかったわけだし。

エスカレーターを目指す途中、沢山の人が何やら書き込んでいる。お兄さんが大声で叫んでいる。聞くとファミリーカードの申込みらしい。「入会されると2階のカフェテリアでコーヒーが1杯タダで飲めますよ」と言われる。ファミリーじゃないがその場で入会する。

気を良くして2階へ上がり、まずはゆっくりと見渡してみる。落ち着いて見ると昨日とは印象が違っている。家具屋さんといっても、単純に家具が並んでいるわけではない。広々とした店内に、さまざまにコーディネートされた部屋のディスプレーが並んでいる。

もちろん、展示されている商品の品番はすべて分かる様になっている。客はメモ用紙と鉛筆(至る所にある)で気になる商品を書き留めておく。もちろん全ての商品は、座ったり寝転がったり、じかに触れることが出来る。ミソは、使われている家具が(小物類も含めて)全てIKEAの商品であるということと、その値段。「この部屋の商品、丸ごと全部で○○万円」とか書かれている。やはりかなり安いように感じる。

だが自分はYさんにコーディネートをお願いしている身。この場で何かを選んで買うつもりは全然無いのだが、見れるだけ見てやろうという貧乏人根性だけは強く、ひととおり見て回ることにする。

ディスプレーは何十セットも続いている。居間に始まり、食堂、台所、書斎、子供部屋、寝室、トイレや風呂場、そしてガーデニングにいたるまで。「家具」の範疇に収まらないものも含め、「すまう」ことに関するモノの全てがそろっている。一気に見るのは大変だが、途中には何ヶ所か休憩所があるし、また近道もあるので、見たいところだけを選んですばやく移動することも出来る。

広々とした通路を人々が思い思いに行き交っている。どの顔もみなほころんでいる。

これは家具屋さんでいつも感じること。家具屋さんは若いカップルや小さい子供連れが多いので、店内に幸せオーラと躍動感がみなぎっている。そしてIKEAはそれが特に強い。あれがいい、これもいい、あら、これなんかこーんなに安いじゃない、とか、どの顔も家具選び(というかディスプレイ鑑賞?)に真剣かつ夢中のご様子。

自分としては、ソファとか照明とかにかなり惹かれる。まあ、欲しいなと思っているのだから当り前なのだが。気の向くままに座ってみたりする。キッチンなどは何となく北欧っぽさが感じられるような気がする。

さすがにディスプレーされている部屋はどれもセンスがある。ひとたび座ると立ちたくなくなって困る。1週間ごとに部屋を取り替えられたらいいのになあ。よく思うのだが、家具屋さんに住めたらどんなに素敵だろう!体験モニターってことで募集してくれないかしら。

そんなことを考えながら、ややへばって来たので最後の方は割と簡単に済ます。そしてやっとカフェテリアに到着。時間も7時前ということでちょうどお腹も空いてきた。というわけで、IKEAで晩御飯となる。食後にはコーヒーもついてるし。

メニューを見る。スウェーデン風ミートボールが気になったのだが、結局今日のパスタにする。トマトソースがウインクしたのだ。さっそく列の最後に並ぶ。時間が時間だけに混みあっている。

システムは社員食堂みたいなもので、トレーをとり、好きなものを取って行き、最後にレジで会計をする。度に何枚もトレーを並べて移動できるカートが面白い。子供連れの若いお母さんたちのグループが使っている。

パスタをもらい、ボウル一杯にサラダを盛り、コーヒー用のコップを取ってレジへ。当然のことだが、食器類はすべてIKEA製。しかも昨日自分が買ったのと同じものもある。わずか2日の間に、もう見慣れた感じがしてくる。と、ここでコーヒー用のコップが実はビール用だったことが判明する。さてどうする。「ただでコーヒー飲めると思って」とは言い出しにくい。

だが良く見ると、レジの脇に同じコップが山積みになっている。レジのおばさんがにこやかに微笑みつつ、「コーヒーはあちらの喫茶コーナーでファミリー会員だと言って頂ければサービスいたします」とおっしゃる。そうだろう、そうだろう。同類は多いのだ。

適当に席を選んで食べる。…絶句。うーん。辛い。とにかく塩辛い。トマトソースの味じゃない。食器は良いけど、残念ながら味はいただけない。で、肝心のコーヒーなのだが、すごい長蛇の列が出来ているので諦めることにする。時間帯が悪すぎたのだと自分を慰める。

1階へと下り、2、3小物を買って店を出る。両手一杯に荷物を抱えた人たちを横目に家路を急ぐ。今度来るときはぜひミートボールにトライしてみよう。でもその前に、Y先生からはいったい、どんなコーディネート案が出てくるだろう。我が家があのIKEAのディスプレーのように大変身するのだろうか。う~ん、本当に楽しみだ。

(おわり)
by redhills | 2006-10-20 21:04 | 日記
<< ●思えば遠くへ来たもんだ ●「IKEA」探訪記 その3 >>



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。

by redhills
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31