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"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

日経・7月6日 介護は踊る

今日の記事は

・グッドウィル介護受け皿にニチイ会長がトップの在宅協が名乗り(9面)
・訪問介護事業、都内各区が監視強化 (35面)
・介護の行方・コムスン余波(上)~拡大一辺倒、反面教師に (39面)

の3本です。

 グッドウィル・グループの介護事業売却を巡り、介護サービス企業の業界団体である日本在宅介護協会(在宅協)が理事会を開き、加盟会社による一括買収が決まった場合、必要に応じて会員各社が支援することを決めました。これだけだとそう特筆すべきことではありませんが、在宅協の会長が同事業の一括買収の方針を表明しているニチイ学館会長であるとなると、事情は全く違ってきます。在宅協と勢力を2分する業界団体である「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会(民介協)が、ワタミと組んで同事業の一括受け皿となる意思を表明していることからも、その対抗措置であると思われます。
 しかし肝心のグッドウィルの動きがいまだハッキリしません。当初7月中とされていた売却先の決定もどうやら8月以降にずれ込みそうで、その行方はまだ未定です。

 コムスンによる虚偽申請問題を受けて、都内23区が介護事業者への監視・指導体制を強化しています。今までは事後対応に追われてきましたが、少しずつ再発防止へと力点を移しています。コムスンの訪問介護事業所は21区52ヶ所、利用者は5100人に達します。各区は、事業制度の説明会を開くなどして改めて制度の運用を周知したり監査部署を拡充するなど、新たな不正を出さないような取り組みを行っています。

 コムスンの虚偽申請から端を発した介護保険制度のゆがみと闇。背景には06年4月に施行された改正介護保険法によって事業者の収入が減ったことがあります。元コムスンの2人が、同社の「量より質」を重視する拡大志向の経営に疑問を感じて、地元釧路で「地域密着」を掲げて立ち上げた介護サービス会社「そんぐ」は、自らヘルパー養成学校を運営して自前で質の高い人材を育成、事業エリアも市内などに限定し、ヘルパーには出来る限り近所の人を配置するなどと工夫をし、また待遇面でも気を配ることで離職率を低く抑えることで担当者が頻繁に変わることを防いでいます。こういった、いわばコムスンを「反面教師」とする運営により利用者からの評判は良いものの、同社もやはり介護保険収入が減って赤字に悩む日々です。
by redhills | 2007-07-13 20:15 | ニュース
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。

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