日経・7月8日 介護は踊る2 緩和ケア 座って
今日の記事は
・ワタミ社長、ニチイ陣営と連携も~「施設の受け皿に」(7面) ・「がん診療連携拠点病院」調査~緩和ケア編~ケアチーム活用に壁 (11面) ・ソファで話せる薬局 (11面) の3本です。 グッドウィルグループの介護事業売却をめぐって一括買収に名乗りを上げているワタミの渡辺美樹社長が、同様に買収の意向を持つニチイ学館陣営との連携も視野に入れる姿勢を見せました。先日ニチイが在宅協と連携する方針を事実上決めたことに「大賛成。ニチイがガリバー企業になるのを懸念していた」と述べ、訪問介護が中心のニチイ側に対し「施設(介護)の受け皿がないのであれば、我々がお役に立ちたい」と話しました。ただワタミ側から働きかける予定はないとしており、「話が来たら、(連携を決めている)民介協と一緒に考えていく」と述べました。 日経新聞による「がん診療連携拠点病院」アンケート調査報告の2回目です。今回は、国のがん対策推進基本計画において、終末期だけでなく初期段階からの実施が掲げられた、患者の痛みを和らげる「緩和ケア」がテーマです。 医師や看護師、医療心理に携わる人らでつくる緩和ケアチームの設置は、拠点病院の指定要件の1つとなっています。回答を寄せた213施設のうち、中国地方の1病院以外はすべてチームがありました。活動を始めた時期が06年以降の病院が6割で、今年に入ってからという病院も17%を占め、全体的にまだ活動歴は浅いことが分かります。 活動内容については、チームでの活動に必要と見られる「定期的にカンファレンスを行っている」病院は177施設(83.5%)にとどまり、「マニュアルを整備している」も135施設(63.7%)に過ぎませんでした。実際に今年4月の1ヶ月間に主治医からの依頼でチームが緩和ケアを実施した患者数を聞いたところ、「ゼロ」のところが16施設にのぼりました。その中には、チームに専任の医師がおらず通常業務との兼務のため対応しきれずに近隣のホスピスと連携するなどの工夫をしているところもありました。人材不足はここでも深刻です。 一方で、人材は確保できていても「主治医が緩和ケアは何かをよく知らないうえ『自分の患者は自分で診る』という気持ちが強く、診療依頼が増えない」といった悩みも聞かれ、緩和ケアについての理解がまだまだであり、チームと主治医との連携に課題があるということも判明しました。 藤沢市にある「こじか薬局」では、薬を受け取ったり支払をしたりするときも患者は立たずにすみます。カウンターには椅子が用意され、子供連れや補講の難しい人には、薬剤師が待合室のソファまで出向いてくれます。「具合が悪い人を立たせておいて、薬の説明を聞いてと言っても無理」と、薬剤師の初鹿野美貴子さんは言います。向き合って座って話すと「薬が大きくて飲みにくい」といった、患者さんの本音も聞けるのです。
by redhills
| 2007-07-17 17:15
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