"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

日経・7月16日 PFI PM 防衛

今日の記事は

・民間の創意、好循環生む~PFI先進国、英に見る (23面)
・新進気鋭・ザイマックス~不動産の収益性を向上 (11面)
・防衛策の司法判断~ブルドック基準、どう影響 (16面)

の3本です。

 社会資本整備に民間のノウハウと資金を導入する手法、PFI(プライヴェート・ファイナンス・イニシアティブ)。財政難をきっかけに92年にイギリスで誕生したPFIは、事業数800を超え、うち約500の公共施設が完全民営へ切り替わり、総投資額は約13兆7500億円に達しています。ロンドン中心部にある市立高校はPFIで校舎などの整備を終えたとたんに環境が激変、それまで70人台だった入学希望者が300人を突破、全国統一試験で優秀とされる生徒の比率が21%から38%へ上昇しました。これは、校舎だけでなく、図書館や食堂などのサービスを民間に任せた結果、優秀な教師が勤務を希望し、在校生の学力水準が上がったためです。
 日本でも99年にPFIが導入されましたが、現在のところ、その目的はもっぱら、民営資本導入によるハコ物建設によるコスト削減でしかないようです。公共事業の延長線上の発想でしかないのです。
 一方先進国のイギリスでは、サービス向上に民間資本を活かすことが主眼となっています。新たな手法として、診療機関のPFIにおいて、ある事業体が一度落札すれば、以降も同じ地区の事業体が指名され続けるという「LIFT」というものがあります。LIFTを活用すれば、地区内の病院を一括受注できるために、規模の小さな病院でもサービス向上が期待できるという利点があるのです。
 日本の行政も、PFIをもっと「サービス向上」という視点から活用すべきように思われます。

 オフィスビルは完成後60年間で建築費の1.7倍の補修費がかかるとされますが、日頃の保守・管理が適切でないと3倍以上に膨らむこともあるといいます。オーナーから業務を受託し、適切な保守・管理でビルなど不動産の収益性を高めるプロパティーマネジメント(PM)は米国で始まったサービスですが、REITなど不動産投資が拡大するなか、ファンドからの受託により市場も急拡大し、日本でも一躍注目されています。
 90年にリクルートが設立したザイマックスは00年にMBOで独立し、ノウハウの蓄積で業界に先駆けてきた独立系最大手です。不動産ファンドの需要を取り込み、受託床面積は右肩上がりに増加、07年3月期は400万平方メートル強と4年前の約3倍に拡大しました。超高層ビルなどの大型物件も多いものの、島田雅文社長によれば「中小規模のビルこそが腕の見せ所」だそうです。一般企業や個人が保有しているビルの方がはるかに多く、また改善の余地もあるからです。そういう意味からも、市場はまだまだあると思われます。不動産系など同業他社との価格競争は激しくなっていますが、ビルオーナー対象の会員組織を立ち上げるなど、新たな顧客獲得に向けた次の手を打っています。

 ブルドックソースの買収防衛策差し止めをめぐる司法判断が注目を集めています。理由は、総会決議型の防衛策に対する初の司法判断だったためです。取締役会型では、ライブドアの買収に対して新株発行予約権発行を決議したニッポン放送の例がありますが、その際、東京高裁は「経営支配権に争いがある場合は原則として不公正」と差し止めています。
 ブルドックは株主総会の特別決議で防衛策を導入、発動を決定しましたが、東京地裁は「対抗手段の必要性の判断は原則、株主総会に委ねられるべき」と支持した一方で、「特別決議でも必要な範囲を超え、買収者やその他の株主の利益を損なうことは許されない」と、特別決議が常に免罪符となるわけではないと、釘も刺しました。
 もう1点、ポイントとなったのは買収者への経済的補償です。ブルドックの場合、買収者の権利行使を制限する代わりに予約権を会社が買い取り、経済的損害を与えないようにしており、地裁、高裁ともにこの点について一定の評価をしています。
 防衛策の導入と並んで問題となるのは、実際の「発動」に向けてのプロセスです。ニッポン放送のように経営陣の保身とされないために各社が導入しているのが、外部識者で構成する「特別委員会」です。ブルドック同様、スティールパートナーズから買収提案を受けているサッポロホールディングスは委員会の独立性を高め、現在防衛策発動の可否の判断を委ねています。
 法曹界からは、いちいち司法判断を仰ぐことは非効率であり、イギリスのシティコードのような、業界内での自主ルールの制定を望む声もあります。
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by redhills | 2007-07-23 18:32 | ニュース
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赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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