日経・7月19日 62万円 1000円 2人
今日の記事は
・医療IT化費用、1病床年間62万円~中医協分科会調べ (5面) ・どう使うPFI・先進地欧州に学ぶ(下)~透明性と競争性明確に (35面) ・医師数、7カ国で日本最低~OECD統計~1000人当たり2人 (38面) の3本です。 中央社会保険医療協議会(中医協)の分科会が、医療のIT化のコストに関するアンケート調査をまとめました。それによると、電子カルテや業務支援システムを導入した場合、1年間にかかる費用は平均で1病床あたり62万円程度に上り、医業収入の3.9%に相当するとのことです。 IT化の効果については、診療報酬請求事務が効率化したと答えた病院が62%に達した一方で、残業が減って人件費が減ったかどうかについては、「そう思わない」(28%)が「そう思う」(22%)を上回りました。調査は全国2000の病院を無作為抽出して実施し、約1割の回答を得ました。 PFI先進国であるイギリスではありますが、問題が無いわけではありません。1863年開通という世界最古の歴史を持つロンドンの地下鉄は、PFI導入から5年が経つというのにサービスは一向に改善せず、それどころか、初乗り運賃はこの2年で倍の4ポンド(1000円!)へと跳ね上がりました。原因は労働組合の反発で、サービス向上にはあと10年はかかると言われています。また、事業の公示から契約まで平均34ヶ月もかかるという準備期間の長さも問題となっています。事業の精査に時間がかかるためですが、入札費用だけで総事業費の1割強になるというのは、本末転倒のような気もします。 経済協力開発機構(OECD)が公表した医療に関する統計「ヘルスデータ」2007年版によると、人口1000人当たりの医師数は日本は2人と、主要7カ国で最低でした。調査は05年(日本は04年)のデータを基に加盟30カ国を比較したものですが、日本の数値は全体でも下から4番目でした。
by redhills
| 2007-07-26 15:28
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