"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

2004年 11月 19日 ( 2 )

●団体さんいらっしゃ~い (11月19日)

 11月後半から年末にかけてのこの時期、事務所での僕は出不精になる。なぜって、あの陳情団軍団が日本全国から大挙押し寄せてくるからだ。僕には有酸素運動の趣味はないので、最上階である7階にある事務所までエッチラオッチラ階段で登る気などまるでない。なので何かの用事で1階に下りたらそれなりの覚悟が必要だ。戻る時1階ロビーに行くとそこは何十人もの人でごったがえしている。アメリカ同時テロ以来、ビルに入る際に部外者は一人一人金属探知機を通らなければならないのだが、そこにも長い行列ができ、順番待ちの人が受付まで溢れ出している。もう、大変に騒々しい。そして暑い。ざるに一杯のドジョウがウニョウニョしているような図を想像していただければよいだろうか。
 なのにである。エレベーターは3基しかない。必然として、エレベーターが次々に満員となっていくのを見ながら忍耐力を試される事態になる。
 そんな時、僕はロビーの裏手に入っていく。そこには荷物搬入用の業務用エレベーター2基があるので、そしらぬ顔をして7階へと向う。あまりあからさまに行っては軍団にわかってしまうのでコッソリと行く。大概、同業者が何人かいて、苦笑いすることになる。

 さて、陳情団は大きく2つのタイプに分けられる。ひとつは40代以上、主に50、60台のおじさん陳情団である。もうひとつは、大体30、40代の男女混成陳情団である。

 おじさん陳情団はほとんどが地方議員のおじさん、おじいさんで、引率の若い職員に連れられてまるで観光気分である。右に行くのか、左に行くのかまったく分かっていないので大騒ぎしている。みんな楽しそうだ。行き先は地元の先生方で、言うことも決まっている。「先生、ひとつよろしく頼みます」。詳しいことは引率のにいちゃんがやってくれるので、陳情はものの30秒で終わる。その30秒のために15人、20人の団体がゾロゾロやってくる。部屋に入りきらないおじさんたちはドアの外から中をのぞいている。時には記念写真をとったりしてはしゃいでいる。はっきりいって、いてもいなくても、陳情そのものにはまったく影響はない。実はみんな来たくて来てるのである。楽しいはずである。これを数ヶ所まわって陳情は終わりで、おじさんたちは満足して帰ってゆく。今晩はどこで宴会かな。

 もうひとつの方は、物見遊山ではなくわりと真剣な表情で熱心に回る。こちらはまわる事務所の数がハンパなく多く、手分けして何10ヶ所も回る。だから、全体の人数は何十人にもなると思われるが、事務所に来るときは4人くらいになる。こちらの陳情は話が長い。いくつもの要望を書き込んだ紙を渡しながら、「私達は○○の××です。今回は△△の件で先生に陳情にあがりました。つきましては・・・」長い説明が続く。こちらはひとつひとつ、うなずいていく。最後に、「ご賛同いただけますでしょうか」と聞かれる。これは内容によるが、たいていは預かっておいて後日返答することになる。いきなり来ても、なかなか○とはならないものだが、実はここでもめると大変だ。賛成、反対で言い合いとなることもある。こじれると非常に厄介である。先生の考えを知りたがるのだが、わからないと答えると、時には、じゃああなたはどう思ってるんですか、なんて聞いてくる。勘弁して欲しい。こんな時は絶対にまともに答えてはならない。その答えでまたいろいろもめるに違いないからである。思想、信条の自由ってものがある。僕の頭の中をのぞかれる筋合いはないと思うのだが。

 こんな人たちが毎日やってくる。この時期の風物詩である。
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by redhills | 2004-11-19 17:34 | 日記

●思い出の映画たち1 「男と女」

 男と女:UN HOMME ET UNE FEMME (1966)

 監督:クロード・ルルーシュ Claude Lelouch
 製作:クロード・ルルーシュ Claude Lelouch
 脚本:ピエール・ユイッテルヘーベン Pierre Uytterhoeven
    クロード・ルルーシュ Claude Lelouch
 撮影: クロード・ルルーシュ Claude Lelouch
     パトリス・プージェ Patrice Pouget
 音楽: フランシス・レイ Francis Lai
 出演: アヌーク・エーメ Anouk Aimee アンヌ
     ジャン=ルイ・トランティニャン Jean-Louis Trintignant ジャン・ルイ


 さて、映画は星の数ほどあるけれど、大河の一滴のように、これはという映画について少しづつ綴っていこうと思う。
 まず栄えあるトップバッターは、ロマンティックな季節に合わせて!?「男と女」です。

 あのフランシス・レイのテーマと、冬のフランスの情景が素晴らしく、一度聞いたら見たら忘れられない。そして何と言ってもアヌーク・エーメ!それらが調和して完全な世界を作っている。1966年のカンヌパルムドール(当時はグランプリ)。同年アカデミー賞脚本賞、外国語映画賞。

 でもこの映画、たった6人のスタッフで3週間でとっちゃったそうです。映画はやたら手間ひまかければいいってもんではないらしい。
 一応カラーなんだけれども、半分くらいがモノクロ。夜の場面が多いこともありますけれどもその場合でもあえてモノクロ。よくあるモノクロの使い方として、回想シーンがありますが、この作品では逆に回想シーンがカラーでリアルタイムがモノクロという場合もあり、ありきたりの演出を拒絶しています。

 ストーリーは、バツイチ同士の男と女が出会って惹かれあって喧嘩して、そして結ばれるということで分かりやすい。というわけで見どころは愛しあうに至るまでの2人の心模様、ではなくて、とにかくアヌーク・エーメのあの美しさです!!独断的ですが。

 彼女はモノクロの方が断然美しい。深い深い光をたたえたその美しさは、上質な漆器のつやと温もりを感じさせます。ギラギラとかキラキラ、という輝きではない。太陽ではなく、月の輝き。
 月は神秘的な力を宿している。吸い込まれるような美しさをこの映画のアヌーク・エーメはたたえています。
 彼女の美しさの前にはあの音楽も哀愁ただよう情景もはなやかなレースも単なる引き立て役でしかありません。
 
 とはいうものの、やはりこの映画は男と女の映画。
 男として、「こりゃ男だなー」と思うのは、ジャンがアンヌからの愛の告白を受け、喜んで疲れもものともせず、夜通しムスタングをぶっ飛ばしてアンヌに会いに行くところです。ええよ~。ここは映像も音楽もちょっと趣向をこらしています。監督も男やなーと思いました。
 あとは女との逢瀬の後別の女の待つ元へいくところは、まあ、これも男ですね。
 みなさんはこの映画のどこに「男」あるいは「女」を見ましたか?
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by redhills | 2004-11-19 00:04 | 映画



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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