"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

2005年 08月 08日 ( 1 )

●筋書きの無いドラマが始まる

賛成108票。反対125票。
午後1時44分、参議院本会議場。
この瞬間、郵政民営化関連法案は大差で否決された。

午後7時4分、衆議院本会議場。
解散の詔書が読み上げられ、議場に万歳の声が響き渡った。
ここに、3年連続の国政選挙が確定した。

バブル崩壊から15年。
これは黒船来航から明治維新までにかかった年月と重なる。
果たして政権交代はあるのだろうか。
周りがいきり立つなか、僕は醒めていた。


法案に反対した国会議員たちに問いたい。

あなたたちは郵政民営化を不要だと考えるのか。

政府が郵貯、簡保の莫大な国民の資産をポケット代わりに使い、財政投融資と特殊法人というトンネルを通じて莫大な借金を作りだした。この現在の国家財政の惨状にどう対処すべきなのか。あなたたちは、郵政民営化に代わる青写真を提示し、国民にその信を問うべきではないのか。

あなたたちは審議が足りなかったと言うのか。

郵貯、簡保の問題は、バブル崩壊後、いや、20年前のプラザ合意の時から意識されていたはずだ。そのことを知らなかったとは言わせない。あなたたちは、この国会であれだけ長々と審議しておりながら、まだ何がどうなるのか、わからないというのか。

郵政民営化問題を政局にしたのはあなたたちではないのか。

何百兆円の資産の行く末を決めるという重要な政治課題であるにもかかわらず、国会の外には郵政民営化が重要であるという理解は充分に得られなかった。政府はその重要性を何度と無く強調したが、民営化を避けたい特定勢力の後押しを受けたあなたたちは、あえて政策論争を挑まず、非現実的な、主に地方在住者の不安を煽るかのような言動を繰り返し、解散絡みの事態へと誘導していったのではなかったか。
「信念だ。殺されてもいい」と、小泉総理は言った。追い詰められたのはあなたたちではなく、あなたたちこそが、総理を追い詰めたのではないのか。

小泉総理の自民党総裁選での公約は何だったのか、あなたたちは覚えているのか。

2001年、小泉総理は「自民党をぶっ壊す」といって颯爽と登場した。その時に掲げた大看板の1つが「郵政民営化」だった。小泉純一郎の言っていることは4年前と変わっていない。それを、あなたたちは何を今更ごねているのだ。もっとも筋を通したのは総理ではないのか。変わったのは、あなたたちではないのか。

2度の参院選、一昨年の総選挙で小泉総理に助けられたのはいったい誰なのか。

2000年の解散総選挙を思い出す。
4月、突然小渕総理が倒れ帰らぬ人となった。自民党は5人の鳩首会談を開き、急遽、森幹事長を総理にした。解散への流れが加速する中、「有権者は寝ててくれればいい」などという発言をする総理は政権を危うくし、公明党の助けによって危うく難を逃れたのであった。
これに懲りた自民党は翌年、地方役員や一般党員も巻き込んだ総裁選挙を行い、一般有権者に人気のある総理・総裁を誕生させた。それが小泉総理だった。自民党の思惑は的中し、2001年の参議院選挙は圧勝した。
その後も拉致問題などで国民的人気は衰えず、2003年の衆議院総選挙でも安定的に政権維持を果たした。選挙情勢の厳しい候補者たちは、「総理は来てくれないのか」と、救世主の到来を待ち焦がれていた。自分の子飼いの当選を願う派閥のボスたちも同じだった。

それが今やどうだ。かつての恩も忘れ、様々な理屈をつけて小泉総理を罵倒し、貶し、変人扱いし、自らこそが正統なり、という顔をしている。

理? 理だって? ばかいっちゃいけない。そんなものはいくらでも作れるんだ。理を超えた所に政治的行動の根を持たないような輩に国の未来を任せる気など、僕にはない。

これは、本音では郵政民営化が必要だと知っている野党も同じなのだ。自民党のゴタゴタを見て内心シメシメと思っている奴らも同類なのだ。

でも、まあ、いい。

すでに匙は投げられた。

いよいよ、筋書きの無いドラマが始まる。

暑い、熱い、夏が始まる。
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by redhills | 2005-08-08 19:08



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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