"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

2007年 08月 15日 ( 2 )

日経・8月6日 黄金 快走 困惑

今日の記事は

・EUが黄金株検討~中ロファンドの買収警戒 (1面)
・「日本的」に背向け任天堂快走~普通の技術で楽しさ創造 (9面)
・村上判決、実務家戸惑う (16面)

の3本です。

 世界で猛威を振るうファンド資本主義がリベラリズムとぶつかる可能性が出てきました。
 国の垣根を取り払い、資本や人の自由な移動を認める先進的な試みの成功例であったEUが、投資ファンドによる域内企業の買収に備え、EUや加盟国政府が保有する「黄金株」制度を導入する検討に入りました。中国やロシアなどの政府系ファンドが安全保障に関わる欧州企業を買収し、経営権を握ることを阻止するためです。ここのところ急激に盛り上がっている、ファンドの財務透明化の議論や税制見直し論などと相俟って、保護主義的色彩が資本市場で強まってくる可能性があり、日本の当局も、この動きを注意して見守っていると思われます。政府系ファンドとしては、シンガポール政府が所有する投資会社テマセクが有名ですが、今や国が先頭に立って財テク(古い!)に走るところまで、資本主義はいっているのです。

 WiiとDSの大ヒットで快走する任天堂は、いわゆる「日本的」経営とは異なる発想で、今の独自の地位を築きました。創業者の世襲を拒絶して40代の中途入社組を社長に据え、ハードの内製化にまったくこだわらずにファブレス志向で日本得意の「カイゼン」にも関心無し。それでも、ゲームの「楽しみ」はなにか、という一点に集中して知恵を絞り、次々とヒット作を生み出しています。

 ニッポン放送株のインサイダー取引事件で村上世彰氏に実刑判決を言い渡した先月19日の東京地裁判決が、市場関係者やM&A実務家に混乱を呼び起こしているようです。
 問題は、インサイダー情報としての重要事実の決定にどの程度の実現可能性が求められるのかという点で、判決は「実現可能性がまったくない場合は除かれるが、可能性があれば足り、その皇帝は問題とならない」としました。判決に疑問を持つ側は、「ハッキリした基準が示されないと、経営側に最も安上がりな買収防衛策として利用されかねない」(早稲田大学・黒沼悦郎教授)、つまり、現在検討中の様々な経営情報を積極的に買収側に開示することで、相手をインサイダーに仕立て上げることも可能ではないか、と主張します。逆に判決を指示する側は、「基準を客観的に明示せずに個別判断に任せるようにしないと、脱法行為がまかり通ることになりかねない。現実的な対応だ」(岡山大学・上山名誉教授)と、その実務的な抑止効果に期待します。いずれの主張にも一理あるように思われますが、どちらが正しいにせよ、同事件の高裁判決への注目度は高まるばかりです。
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by redhills | 2007-08-15 18:39 | ニュース

日経・8月5日 逆転 みなさん、さようなら 滞納

今日の記事は

・後発薬の処方、標準に~厚労省、書式見直し (1面)
・最期はどこで1・自宅~医療・介護の連携が前提 (7面)
・患者の医療費滞納、悩む病院~自治体病院は深刻 (9面)

の3本です。

 薬の処方の原則と例外が逆転します。
 厚労省は薬の処方を、新薬の処方を前提とするものから後発薬の処方を前提とした内容へと変更します。これにより、従来と反対に、医師が必要だと判断した場合のみ新薬を処方することになります。医療費抑制策の一環です。

 誰の人生にも例外なく訪れる「最期のとき」。今の社会での主な最期の場所を紹介し、その長所短所を考える連載の第1回は「自宅」です。
 最近、末期がんなど治癒の見込みのない高齢患者が仕方なく自宅へ、という場合が増えていますが、自宅での療養を専門とする医師や訪問看護ステーションも増えてきています。住み慣れた自宅で、鎮痛などの「緩和ケア」を中心に月2万円程度の医療費で最期の時を過ごせることは、患者にも家族にも幸いなこと。在宅で500人以上を看取ってきた川越厚医師は、「自宅は個人の尊厳を大事にしながら終末期を過ごすのに最善の場所」と言います。ですが、それを実現するのは容易ではありません。
 第1の条件は医師の存在ですが、政府が進める「在宅療養支援診療所」認定制度に登録している診療所は全国で約1万ヶ所で、地域に偏りがあり、質にもばらつきがあります。もう1つのポイントは介護の体制の有無ですが、広島県尾道市のように、介護施設のヘルパーやケアマネージャー、医師などがチームを組んで在宅介護を行うことで、高齢者の自宅療養をサポートする体制を作っている自治体はまだごく一部です。
 ただ、一点、在宅療養はそばにいる家族に負担を強いるものでもあるため、誰にでも勧められるものではないという点は注意すべきところでしょう。
 家族や知人に見守られながら最期の時を迎える、というシチュエーションに、アカデミー賞外国語映画賞を取った「みなさん、さようなら」というカナダ映画を思い出しました。

 巷では給食費の滞納を続ける親が問題となっていますが、実は医療費も、推定で年間1000億円もの滞納があるといわれています。
 中でも自治体などが運営する公的病院が4425万円と深刻な状態です。東京都では、主税局に回収を依頼したり、裁判所の「支払い督促」制度を活用したりしていますが、実は回収すれば良いということでもありません。それは、未納者の多くが経済的理由からという事情があるからです。
 病院の性格上、身包みをはぐようなことはできません。それにそもそも、医師には法的責務としての「応召義務」があり、お金がないからといって患者を拒むことは出来ないのです。ただ、保険料や自己負担率の上昇と共に未回収金は増える傾向にあり、現場からは制度の不備を指摘する声も強まっています。
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by redhills | 2007-08-15 18:31 | ニュース



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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