"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

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●物言えば唇寒し

いやまったくあきれてしまう。

朝日新聞の社長の長男が渋谷区の路上で大麻を所持していたとして現行犯逮捕された。

だからあきれているのではない。

あきれたのは、逮捕されたのが今月の10日だったからだ。
もう2週間以上経っている。
しかも、他社が報道したのを見て慌てて「驚いている」との社長コメントを出し、
広報は「プライベートのことなので何も言えない」ときた。

以前、このブログでNHKとの間に起こった捏造記事論争を取り上げたが、
やはり朝日新聞の報道機関としての姿勢には首を傾けざるを得ない。
権力と戦う、と言いながら、身内に甘い体質はどうにかならないものか。

折も折、朝日新聞は今年創立127周年になるそうで
「ジャーナリズム宣言」と銘打ったキャンペーンを実施中だ。

語るに落ちる、というべきか。
物言えば唇寒し、というべきか。

とにかく、他人のことをとやかく言う前に
自らの足元をよく確かめることから始めてほしいものだ。
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by redhills | 2006-03-28 21:59 | ニュース

●上映会

昨晩、シナリオ講座の同期生の撮った映画の上映会があった。

彼女は大学時代から映画を作っていて、卒業後も就職せずに映画に賭けている。

実はこの作品には僕の実家と赤坂の家が出てくる。
ロケ場所に困っていたので使ってもらったのだ。
撮影には僕も立ち会って見学がてら少しお手伝いもした。

予定が押して朝方までかかったり、お隣さんに事情を説明したり、いろいろあったが
こうして形になると嬉しい。

上映会は30人ほどが集まり、ミニシアターを借り切って行われた。
上映後は居酒屋で映画談義。
あれこれ話しているうちにあっという間に閉店になってしまった。

彼女は来月から大学院で映画を学ぶことになっている。
がんばって、是非ともメジャーデビューして欲しい。
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by redhills | 2006-03-27 14:54 | 日記

●ヤマトよ永遠に

作曲家の宮川泰氏が亡くなられた。

ぼんやりしていてピンと来なかったが、テレビを見てあっ、と思った。

氏は、あの「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌などを手がけられた方だった。
最近は紅白歌合戦の最後に出てきて「蛍の光」を指揮していたおじいちゃんの印象が強い。

その死のニュースを伝えるワイドショーでは「ヤマト」の音楽が使われていた。
あの
♪ラ~ラ~、ラ~ラ~ラ~、ラ~ラ~、ラ~ラ~ラ~、
っていう、美しい女性のアカペラの曲(まあ、こう書いても全然わからないだろうけど)。

う~ん、思い出すなあ、「ヤマト」。
この曲が毎回本編の最後に必ず流れるんだ。
そして、海が干上がり、放射能汚染で赤茶色になった地球の絵が出て
「急げヤマトよ、イスカンダルへ! 人類滅亡まで、あと○○日、あと○○日しかないのだ!」
というナレーションが被って、「人類滅亡まで、あと○○日」というテロップが出る。
それを見ながら僕は
「ヤマト、がんばれ~~~!!!」
と心の中で叫んでいたのでした。

そして、その後に流れる「真っ赤なスカーフ」
宮川泰作曲、阿久悠作詞の名曲(もちろん、主題歌もそう)の調べ。

  あの娘が振っていた 真っ赤なスカーフ
  誰のためかと 思っているのか
  誰のためでも いいじゃないか
  みんなその気で いればいい
  旅立つ男の胸には ロマンのかけらが欲しいのさ
  ララララララ ララララララ
  ラララ 真っ赤な スカーフ

その歌詞の意味などわからなかったけど、
美しいメロディーはすぐに覚えてよく歌っていた。

自慢じゃないけど、人気が出ずに打ち切られてしまった「ヤマト」を
当時小学生だった僕は毎回見ていた。
とっとと食事を終わらせて(食事中はテレビは禁止だった)
居間ではない部屋の小さなテレビで1人こっそりと見ていた。
「ヤマト」の波動砲やワープ、ガミラスの反射衛星砲、ドメル将軍の七色艦隊に心奪われ
チラシの裏に何度も落書きしたもんだ。

宮川氏よ安らかに。
ご冥福を心から祈ります。
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by redhills | 2006-03-26 16:51

●名作誕生-3

<ノエインの魅力>

もちろん、オタク受けを狙わないことだけが「ノエイン」の主張ではありません。「ノエイン」にはポジティブな素晴らしい魅力があふれているのです。

第一に、話の作り方が実に丁寧で、誠実だということです。一人ひとりの登場人物がきちんと描かれている。主役のハルカだけでなく、友達やその家庭、大人たちも魅力的なので、物語に深みがある。メインストーリー以外のサブストーリーがきっちりと織り込まれている。随所に盛り込まれた何気ないエピソードがとても良いんです。アニメのお約束的なギャグや設定に寄りかからずに、要所要所のセリフに心がこもっている。それと、笑いも、媚びず、わざとらしくなく、爽やかで気持ちいい。

少しネタばらしすると、舞台は現代ともうひとつ、15年後の未来なんだけど、その未来世界の登場人物も個性的で面白い。ちょっと遊び心もあるし。
で、この、現代と未来とのカラミや、子どもたち同士の心の触れ合いが秀逸!!特におススメは4話、11話、12話、17話それから22話。11話の後半や22話の屋上のシーンは必見。うまい!切ない!泣ける! 特に22話は…言いたいけど、言わない。

とにかく、子どもが見ても、大人が見ても、グッとくるお話がてんこ盛り。もう、切ないよ!これは! 子どもたちは友達の大切さを知り、大人たちは過ぎ去ったあの日を思い出し、心洗われるのです。

第二の魅力は、絵の素晴らしさ。特にアクションシーンのすごさは業界でも話題になっているらしい。とにかく、1話の冒頭シーンが度肝を抜く。絵がきれいなんてのはCGの時代、そうめずらしいことでもない。でも「ノエイン」はそれだけじゃなくて人物がとにかくよく動く。これはつまり、それだけ動画枚数が多いということ。それに構図もカッコヨクて、昔のアニメ少年も目を奪われること請け合い。
で、これも連続テレビアニメの常識への挑戦になっている。通常そんなに動画枚数を多くしたら、物理的肉体的にとても最後まで持たない。だから、普通ならもっと手抜きする(当然金もかかるし)。でも「ノエイン」はスタッフが非常に頑張っており、2話以降もアクションのクオリティーは落ちていない。そして12話がまた素晴らしかった!カッチョイイ!!燃えます。こちらも必見!!

ただ、一つあらかじめ言っておくと、「ノエイン」は各話の絵がかなり変化します。同じキャラでもエラく絵が変わってたりして驚きますが、これは、各作画監督のタッチを尊重しよう、という監督の方針なのです。見て怒らないでくださいな。

第三の魅力は、若手アニメーターを育てよう、という姿勢がハッキリと見えること。
「ノエイン」は監督の赤根和樹氏とキャラクターデザインの岸田隆宏氏が中心になっていますが、二人が(僕が上にあげたような)今のアニメ業界の問題に挑戦しよう、と意気投合して作った作品らしく、フリーでやっている将来有望な若手原画マン(動画の元になる絵を描く人)に声をかけ、かなりの仕事を任せているのです。各話の作画のバラつきも、そういった、自主性を重んじていいところを引き出そう、ということの表れなのです。

彼らの考えに共鳴して、多くの実力派アニメーターたちも制作に参加し、若手アニメーターに自分たちの技術を伝授しているようで、現場は大変ながらも熱気があふれているようです。若手も目の前にいいお手本がいることで励みになっているようです(公式ブログや参加しているアニメーターのブログからそういう空気がうかがえます)。こちらの記事など読むとその雰囲気がかなりよくわかります。こういう、アニメの未来につながるような姿勢はとても好感が持てます。「ガンバレ!!」って応援したくなります。


うーん、うまく語れたか余り自信がないですが、「ノエイン」は、名作です。
ホント、老若男女問わず、1人でも多くの人に見て欲しい。
あとは、ラストが上手くまとまるかだけが気がかりですが、まあ、信じてます。

いや、ホントの話、最近の宮崎アニメなんかよりも、「ノエイン」の方がよっぽど、家族みんなで見るべきアニメだと思うよ。ただし対象年齢は10才以上かな。

ま、最大の問題は、こういう良作が一般視聴者が見れる時間帯で作れないってことなんだろうけど。評判が良くてNHKで放映されることにならないかなあ。

あ、1話から見たいという方がいたら言ってね。DVDお貸ししますので。何と、応援する意味も込めて、初めてアニメのDVDなるものを買ってしまったのでした。
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by redhills | 2006-03-22 19:44

●名作誕生-2

<キーワード>

キーワードは、「アンチテーゼは力を持つ」
そしてその掲げたアンチテーゼが、強い信念と、誠意と、愛情に裏打ちされているってこと。

ではテーゼって?
それを語るには、今のアニメの置かれている状況についての説明が少し必要となります。

赤坂日記を読まれている方がどれほどご存知なのかわかりませんが、今、日本ではテレビ、劇場用合わせて年間100作もの新作アニメが作られています。まさに空前絶後、鉄腕アトムの時代からすると隔世の感があります。
ですが、その内情を見ると、アニメの現状はかなりの問題を含んでいます。
何と言っても、現場の労働環境の劣悪さから若手アニメーターが育たず、アニメ制作を韓国や中国への下請けに頼る構造は、アニメ産業の将来を不安定にしています。
ま、それでもアニメがビジネスになる、だから沢山の作品が生まれているのですが、問題はその中身です。

今作られているアニメのかなりは深夜放送されているものです(もちろん、「ノエイン」もそうです)。つまり、昔のように、小学生や中学生などの子どもではなく、20代、30代のコアなアニメファン(オタク君など)がアニメを見るようになり、深夜に多くアニメが放送されるようになったのです。深夜なら視聴率2、3%でもオーケーですし。

深夜アニメの制作費は当然、ゴールデンタイムに比べて厳しくなります。でも、見るのは目の肥えた人たちだから、クオリティーは落とせない。ではどうするかというと、スポンサーのお金でペイすることはあきらめて、コンテンツの2次利用(DVD)や、キャラクターグッズなどの派生商品で儲けよう、という仕組みが出来上がった。そう、アキバに群生するオタク君たちの出番です。

その結果、深夜アニメはどうなったか。
非常に歪んだものになってしまった。
アニメが、とてもニッチな、一部の人たちだけのものになってしまった。
「萌え」に代表されるオタクの嗜好に合わせた、極端にデフォルメされ、記号化(類型化)されたキャラクターのデザインや性格設定(「巨乳」「制服」「猫耳」とか「ツンデレ」とかいったもの)の焼き直し、まさに同工異曲、粗製濫造アニメが溢れることになったのです。

主役は制服を着た女の子で、元気で明るく勝気だけど実は秘密があって、好きな子の前では素直になれなくて、とかなんとか…。すると「萌え~~~」ってことでフィギュアなんかが目が飛び出るような値段で売れるわけです。それでアニメスタジオは食っている。コアなアニメファンに受けないといけない、そう思いながら作っているうちに発想が尽きて、非常に特殊で似たようなものばかりになってしまった。これが今のアニメの「テーゼ」です。

ところが、「ノエイン」はそれに敢然と「NO!」と言った。
「ノエイン」はまず何より、「アンチ萌え」なのです。
徹底してオタク受けする要素を排除して作ってるんです。
これはすごい冒険です。

登場する小学6年生は見たところ、みんな普通の12才だし、大人たちは普通に大人だし、実に自然でいかにもそこにいそうな人たちばかり(もちろん、SFですからそれらしい設定はありますが)。「萌え」を刺激するイヤラシサなど、これっぽっちもないのです。

これは、赤根和樹監督自ら意識してやっていることです。なぜ主役を12才にしたかについて、監督は「性を扱いたくなかった」と述べていることから、それは明らかです。男女が性を意識することなく、普通に友達でいられるギリギリの境界、それが小学6年生じゃないか、というわけです。
もちろん、好き、という気持ちはあります。そうでないとラブストーリーにならない。でも、そこにセックスが入ると見ているほうもそちらに注意がいってしまう。それを避けつつリアルに人間を描きたい。そういう意図があります。
時代の流れにおもねらないんだ、という強い信念が感じられます。そして「ノエイン」は、それがとてもうまくいっているのです。詳しくはこちらの監督インタビューにあります。
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by redhills | 2006-03-22 19:37

●名作誕生-1

まだ完結してないけど我慢できんので、認定しちゃいます。
これは名作です
何がって、アニメの話です。

あ、アニメっつって引いた人、いる?
まあ、いい年こいてアニメの話…なんてのもわかるけど、最後まで読んで。

いやあ、今やってる「ノエイン~もうひとりの君へ」っていうのが実にいいんですわ。素晴らしい。公式サイトはこちら
この作品、地上波ではやっとりません。残念ながらtvkなどのUHF局でしか見れません(僕はケーブルで見てますけど。もしブロードバンド環境があるのなら、バンダイチャンネルで全話ネットで視聴可能です)。自分は偶然何回か見て「お?」と思って、何となく見てたら、どんどん面白くなって、いろいろ調べていくうちに益々素晴らしい作品だな、と入れ込んでいった次第。
名作といえば「蟲師」も素晴らしいですが、これは原作があるのでちょっと別扱い。またの機会にでもと思います。

詳しい話は公式サイトを見てもらうとして、簡単に説明すると、この作品はいわゆる「ジュブナイルSF」と言われるものです。思春期の少年少女が不思議な事件に巻き込まれていく、という奴です。20年、30年前にNHKなんかでドラマやってたような(「時をかける少女」なんかが代表選手ですね)。

主役は12才のハルカという少女と、その幼馴染であるユウたち4人の少年少女たち。時は現代。所は函館。男の子と女の子がちょっと変わりだす、小学6年生の夏休みの物語。

1学期の終業式の日の夜、肝試しに行った仲良し5人組は怪しげな事件に遭遇する。ちりじりになって逃げるハルカたちだが、ハルカの前に現れた黒いコートの謎の男は、助けに来たユウにニヤリと笑いながら告げた。「フフ…。お前にその子は守れない。なぜなら、お前は俺だからだ」。

やべ!
あらすじは公式サイトを見てもらうとして。
ここはどこがどう名作なのか、だったわ。
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by redhills | 2006-03-22 19:33

●ハッピーエンド-3

この時点でのチャンピオンは間違いなく韓国だった。しかし、実はこのとき、韓国チームに異変が起きていたのだ。日本戦が接戦となったために、韓国は大切な左腕投手であるクを長く投げさせすぎた。日本キラーとして実績十分の彼のロングリリーフがあったからこそ、日本打線を9回の1点に抑えることが出来たのだったが、その代償として連投のムリが出てしまい、準決勝での登板ができなくなってしまったのだった。そして、投球数制限という大会規定から、パクも準決勝では投げられなかった。

韓国は6戦全勝で二次リーグをトップで通過した。日本に連勝し、アメリカにも勝つという快挙も成し遂げた。ベスト4という目標も達成した。兵役免除のご褒美ももらえた。だがしかし、準決勝でクローザー(パク)とセットアッパー(ク)を欠く事態となってしまったのだ。

もし、二次リーグの日本戦でローテーションを守って別の投手を先発させ、クの負担を軽くし、パクを抑えに使っていたら、例え日本に負けても二次リーグは突破できたであろうし、準決勝で二人の活躍も見れ、試合はもっと接戦となったことだろう。負け試合なら、二人を使わずに休ませることだってできたかも知れない。だが、それは不可能となってしまった。

繰り返すが、韓国がそういった、ある意味無茶な投手起用をしたのは二次リーグの最終戦が日本戦だったからだが、その遠因はというと、東京での日韓戦になると思うのだ。

東京ラウンド第3戦。WBC2試合を終えた時点で両国はともに2勝しており、二次リーグへの進出を決めていた。つまり、勝敗を考えずに思い切り戦える状況にあった。緒戦の台湾戦に勝利し意気上がる韓国はチャレンジャーとしてぶつかってきた。片や日本は本番はアメリカに行ってから、という感じでまだ6、7割といった感じだった。そこでイ・スンヨプの逆転2ランで、韓国が「これしかない」という形での勝利を収める。「日本に勝った」という事実が韓国の大きな自信になるとともに、「負けられない」という思いに繫がったのではないか。「このチームは強い。日本にだって負けない。次も勝つ」という思い、欲というようなものが出てきた。それがパクとクを消し、福留の2ランに繫がったのではないか。そう思うのだ。

運命のいたずら、とはよく言う言葉だが、確かにそういうものはあるように思う。しかし、実力という点で、勝者はやはり日本だった。運も味方に付けた、という意味でも。

誰かがミスをしても他の誰かがカバーする。ミスした者が次に活躍して取り返す。そういう、チームとしてのまとまりや、ひたむきさといった点でも日本は王者に相応しかった。ハッピーエンドだった。
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by redhills | 2006-03-22 10:37 | 野球

●ハッピーエンド-2

以上が韓国が敗退した唯一、最大の理由なのだが、ではなぜクは故障したのか。実はそれにも理由がある。それは、二次リーグの最終戦が日本戦だったからだ。

二次リーグまでの韓国は破竹の勢いだった。東京で日本を破って勢いに乗り、アナハイムでもメキシコに2-1で目論見とおりに競り勝つと、2戦目で何とアメリカを破った。世界を驚かせた瞬間だった。

二次リーグで2試合を終えた時点で、韓国2勝、日本とアメリカ1勝1敗、メキシコが2敗だった。3試合目は日本-韓国、アメリカ-メキシコだった。

アメリカがメキシコに負けると予想する人はメキシコ人以外はいなかったと思う。何しろ練習を休んでディズニーランドに遊びに行っちゃったんだから(笑)。勝っても準決勝にいける可能性もほとんどなかったし。もちろん、事実は逆になるのだが、試合前まではそう考えるのが妥当だった。

ただ、アメリカが勝ってもメキシコが勝っても韓国は準決勝にいけたのだ。それどころか、日本に負けても準決勝に行けたのだ。例の失点率で考えても、日本、韓国、アメリカのなかで最も失点率が低いのが韓国、僅差で日本、離れてアメリカだった。僅差の敗戦なら何の問題もなかったのだ。

だがしかし。どんな勝負だろうと、相手が日本となると負けるわけには行かないのが韓国。東京での敗戦のリベンジを期してくる日本を返り討ちに、という世論が一気に盛り上がった。想像するに、キム監督にこだわりは余りなかったと思う。でも、国民感情がそれを許さなかった。選手たちも絶対に勝ちたかったのだと思う。

その結果、日本戦の先発は、あっと驚くパク・チャンホだった。WBCではクローザー役で完璧な仕事をしていた彼をこの大一番で先発させ、日本の攻撃を封じる作戦に出たのだ。

この作戦はズバリ当る。彼は期待通り責任を果たし、日本を0点に抑え込む。継投も成功し、韓国が日本のただ1度のミスから得た8回のワンチャンスをものにして再び日本を破ったのはご存知のとおり。まるで優勝したかのごとく大喜びする韓国ナインとファン。両チームの明暗はくっきりと分かれた。イチローは「人生最大の屈辱」とうめいた。この時点で日本は1勝2敗。メキシコが2点以上とってアメリカに勝たねば終わり、という崖っぷちに立たされた(しかも、アメリカの先発はあのロジャー・クレメンスだった)。
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by redhills | 2006-03-22 10:36 | 野球

●ハッピーエンド-1

いやあーー、春分の日、盛り上がりましたねえ!
王ジャパン、WBC初代王者ですよ!!
今朝、スポーツ紙全部買ってきました。保存版です(^o^)

もうゲップが出るくらいこのニュースは見聞きされているでしょうから、あれこれ書く気はないですが、一言、王ジャパンはいいチームでしたね。試合を重ねるごとにまとまっていったのが、見ていて分かった。それと、優勝までの軌跡が、まさに奇跡。スポコンマンガじゃないかと思うくらいの劇的さ! 脚本を学ぶ身ですが、こんなホン、とても書けません。ボブの衝撃に始まって、失点率0.01差での勝ち上がり、福留の一発、キューバ戦9回のイチローのタイムリーとか、凄過ぎ!!

そうそう、これだけは言っておかねば。
「メキシコよ、ありがとう!」mucha gracias!!
メキシコについてのちょっといい話はこちらを読んでね(特に最後の方)。

で、ひねくれ者のリトルが何を書くかって言うと、日本vs韓国の3試合についてです。
ここで言いたいのは、「準決勝で韓国は負けるべくして負けた」ということです。

あ、政治抜きですよ。感情的にならないで。まあ読んでください。

今回は時間を逆行してみようと思う。その方が分かりやすいと思うので。
準決勝の日韓戦。この試合は今まで2敗していた日本が6-0で圧勝したが、試合のポイントは誰が見ても2つ。1つは上原の快投。そしてもう1つは福留の代打2ランだった。

上原のピッチングは予想できた。僕が勝敗を分けたと思うのは福留の一打の方。打率1割と不振をかこっていた福留の一振りは正に起死回生、6回までチャンスを逃していたチームの重苦しい空気も同時に振り払った価値ある一発だった。

この場面で韓国は右下手投げのキム投手を続投させた。僕は「おや?」と思った。今までのソン・ドンヨルだったら、間違いなくク・デソンをコールしていたろう。決定的なミスだと思った。だが、韓国はそれが出来なかったのだ。なぜならクが故障していたからだ(この事実は隠されていた)。韓国投手にはあと1人しか左のリリーフがいない。延長戦の可能性もあるなか、そう簡単に最後のカードは切れなかったのだ。だが、その迷いが勝敗を分けた。継投に勝ち続けてきた韓国がたった一度のミスを犯した。そして、韓国はWBCから姿を消した。
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by redhills | 2006-03-22 10:35 | 野球

●備えあれば奇跡が起きる-3

<真の勝因は?>

と、アメリカ側から見れば酷い試合だったのだが、韓国側から見れば、これ以上はないというくらいの会心のゲームだった。
とにかく、打つ手打つ手がすべて、ズバズバ当ったのだ。
初回に先制して優位に立つ。抜擢した2番が3安打して繋ぐ。スタメンから外した4番を早くも3回で代打に出し、見事ホームランを打って突き放す。打者が慣れる前の早め早めの継投でピンチを切り抜ける。守備固めしたところに打球がいく。まさに、ベンチが描いた「対アメリカ必勝プラン」どおりにゲームは進んだろう。いや、プラン以上だったか。

ゲームを見る限り、韓国のベンチの勝利であった。

まず、人を得ている。
キム監督がまず素晴らしい。彼は試合中ほとんど表情を変えない。さすがに勝利が近付いた頃はそわそわしていたが、見事な采配だった。大した戦術家だと思った。
そしてもう1人、このチームの生命線である投手陣をまとめ上げた男を忘れるわけにはいかない。
そう、ソン・ドンヨルだ。彼がいたからこそ、韓国は勝てたと思う。

彼は韓国球界と日本球界のハイブリッドなのだ。
韓国球界の至宝、最高の投手と言われ、鳴り物入りで中日ドラゴンズに入団したものの、1年目は散々な成績に終わる。メンツはまるつぶれで大変な窮地に立たされる。普通ならば腐ってそのまま消えてしまうところなのだがしかし、ここからが彼が本当に傑出しているところだった。2年目は完璧なコンディションでキャンプに臨み、日本語を必死に学び、プライドを捨てて星野監督を始めとする首脳陣のアドバイスに謙虚に耳を傾けて投球ホームを修正した。そして見事に糸を引くような剛球と針の穴を通すようなコントロールを取り戻し、不動のクローザーとして君臨した。そして現役引退後も日本球界に学ぶという謙虚さを忘れず、日本にコーチ留学し、新人監督だった昨年いきなり優勝した、あのソン・ドンヨルが、韓国チームの投手コーチをしているのだ。
つまり、韓国投手陣には日本野球のエッセンスが注入されているのだ。
そしてどうやら、彼が投手起用の全てを任せられているようなのである。やはりキム監督、ただ者ではない。

日本野球のエッセンスといえば、今回の韓国チームの守備力に触れないわけにはいかない。
特に素晴らしいのは二遊間。まずエラーをしないし、守備範囲も広く、打者や投球に合わせて守備位置を細かく変えてヒットを何本も普通の内野ゴロにしていた。守備だけを見れば、西武黄金時代の石毛と辻をほうふつとさせるくらいである。
彼らだけではない。日本戦での勝敗を分けたライトのスーパーキャッチも印象的だが、注目すべきは、初めての球場での、二次リーグ2試合でチームエラーはゼロである点だ。本当に見事なチームを作り上げたと思う。

しかし、である。
いくらベンチが素晴らしい計画を立てても、選手が動いてくれなければ絵に描いた餅だ。
まあ、大概は思ったとおりに選手がやってくれるなんてことはあり得ない。むしろ、そういった、予定外の事態にいかに対応するかがベンチワークとも言えるのだが、信じられないことだが、韓国チームは全員が、本当に全員が、実力を出し切っていた。アメリカ戦を見ていても、ミスといえるものは8回の走塁くらいであった。

でも、これすら、偶然ではない。
まず、選手たちがトップコンディションで大会に入っている。3月初旬と言えば、例年ならば調整期間であるのに、韓国チームは実力を出せる状態にあった。これはアジアラウンドから言えたことで、入念な準備を重ねてきていなければ不可能なことだ。
ここに、スタッフ、ベンチ、選手など韓国球界の、今大会に賭ける決意が読み取れた。


<結論?それとも教訓?>

奇跡は偶然起きるものではない。
奇跡を起こすのは、入念な準備とそれをやり遂げる意志だろう。
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by redhills | 2006-03-14 23:44 | 野球



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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