"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

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●思えば遠くへ来たもんだ

いやあ、うっかりしてました。
ほんっと、緊張感無いとこうなるわけで。

いやなに、今気がついたんだけど、先週の水曜日の18日に、当ブログ「リトル君の赤坂日記」の来訪者が通算で10000人を突破していたのです!

   ♪パンパカパーン(らっぱの音)

といっても、ディズニーランドみたいに誰が1万人目の来訪者なのかは分からないんですけどね。いや実のところ、ディズニーランドだって、どうやって区切りの人を決めてるんだろう、不思議だ。ゲートは沢山あるのに。

ま、それはさておき。

本当に偶然なんだけど、ブログを始めたのは2004年の10月19日。
そう、わがブログは、ちょうど満2年となる最後の日に区切りを迎えたのです

最初に書いたのは、「思い出の10・19」。近鉄バファローズ対ロッテオリオンズの死闘についてのお話だったっけ。

思えば遠くへ来たもんだ。
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by redhills | 2006-10-25 20:34 | 日記

●「IKEA」探訪記 その4

これは予定外!時間が惜しいのでいささか早足になる。別にこれから行くところがあるわけではない。なんといっても、せっかくのIKEA。昨日は素通りした2階をじっくり見てみたい。なにせ、家具屋さんに来てまったく家具を見なかったわけだし。

エスカレーターを目指す途中、沢山の人が何やら書き込んでいる。お兄さんが大声で叫んでいる。聞くとファミリーカードの申込みらしい。「入会されると2階のカフェテリアでコーヒーが1杯タダで飲めますよ」と言われる。ファミリーじゃないがその場で入会する。

気を良くして2階へ上がり、まずはゆっくりと見渡してみる。落ち着いて見ると昨日とは印象が違っている。家具屋さんといっても、単純に家具が並んでいるわけではない。広々とした店内に、さまざまにコーディネートされた部屋のディスプレーが並んでいる。

もちろん、展示されている商品の品番はすべて分かる様になっている。客はメモ用紙と鉛筆(至る所にある)で気になる商品を書き留めておく。もちろん全ての商品は、座ったり寝転がったり、じかに触れることが出来る。ミソは、使われている家具が(小物類も含めて)全てIKEAの商品であるということと、その値段。「この部屋の商品、丸ごと全部で○○万円」とか書かれている。やはりかなり安いように感じる。

だが自分はYさんにコーディネートをお願いしている身。この場で何かを選んで買うつもりは全然無いのだが、見れるだけ見てやろうという貧乏人根性だけは強く、ひととおり見て回ることにする。

ディスプレーは何十セットも続いている。居間に始まり、食堂、台所、書斎、子供部屋、寝室、トイレや風呂場、そしてガーデニングにいたるまで。「家具」の範疇に収まらないものも含め、「すまう」ことに関するモノの全てがそろっている。一気に見るのは大変だが、途中には何ヶ所か休憩所があるし、また近道もあるので、見たいところだけを選んですばやく移動することも出来る。

広々とした通路を人々が思い思いに行き交っている。どの顔もみなほころんでいる。

これは家具屋さんでいつも感じること。家具屋さんは若いカップルや小さい子供連れが多いので、店内に幸せオーラと躍動感がみなぎっている。そしてIKEAはそれが特に強い。あれがいい、これもいい、あら、これなんかこーんなに安いじゃない、とか、どの顔も家具選び(というかディスプレイ鑑賞?)に真剣かつ夢中のご様子。

自分としては、ソファとか照明とかにかなり惹かれる。まあ、欲しいなと思っているのだから当り前なのだが。気の向くままに座ってみたりする。キッチンなどは何となく北欧っぽさが感じられるような気がする。

さすがにディスプレーされている部屋はどれもセンスがある。ひとたび座ると立ちたくなくなって困る。1週間ごとに部屋を取り替えられたらいいのになあ。よく思うのだが、家具屋さんに住めたらどんなに素敵だろう!体験モニターってことで募集してくれないかしら。

そんなことを考えながら、ややへばって来たので最後の方は割と簡単に済ます。そしてやっとカフェテリアに到着。時間も7時前ということでちょうどお腹も空いてきた。というわけで、IKEAで晩御飯となる。食後にはコーヒーもついてるし。

メニューを見る。スウェーデン風ミートボールが気になったのだが、結局今日のパスタにする。トマトソースがウインクしたのだ。さっそく列の最後に並ぶ。時間が時間だけに混みあっている。

システムは社員食堂みたいなもので、トレーをとり、好きなものを取って行き、最後にレジで会計をする。度に何枚もトレーを並べて移動できるカートが面白い。子供連れの若いお母さんたちのグループが使っている。

パスタをもらい、ボウル一杯にサラダを盛り、コーヒー用のコップを取ってレジへ。当然のことだが、食器類はすべてIKEA製。しかも昨日自分が買ったのと同じものもある。わずか2日の間に、もう見慣れた感じがしてくる。と、ここでコーヒー用のコップが実はビール用だったことが判明する。さてどうする。「ただでコーヒー飲めると思って」とは言い出しにくい。

だが良く見ると、レジの脇に同じコップが山積みになっている。レジのおばさんがにこやかに微笑みつつ、「コーヒーはあちらの喫茶コーナーでファミリー会員だと言って頂ければサービスいたします」とおっしゃる。そうだろう、そうだろう。同類は多いのだ。

適当に席を選んで食べる。…絶句。うーん。辛い。とにかく塩辛い。トマトソースの味じゃない。食器は良いけど、残念ながら味はいただけない。で、肝心のコーヒーなのだが、すごい長蛇の列が出来ているので諦めることにする。時間帯が悪すぎたのだと自分を慰める。

1階へと下り、2、3小物を買って店を出る。両手一杯に荷物を抱えた人たちを横目に家路を急ぐ。今度来るときはぜひミートボールにトライしてみよう。でもその前に、Y先生からはいったい、どんなコーディネート案が出てくるだろう。我が家があのIKEAのディスプレーのように大変身するのだろうか。う~ん、本当に楽しみだ。

(おわり)
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by redhills | 2006-10-20 21:04 | 日記

●「IKEA」探訪記 その3

その品とはプラスチック製の袋止めクリップの袋詰めである。Yさんに薦められてHさんと私で1つずつ、合計2つ買った。別会計だと面倒だからと一緒にしたのだが、こちらがいいと言うのにHさんが「払う」というので、いくらだろうとレシートを見てみる。すると…。

20×290と書いてある。あれ、確かにこれのはずだが。レシートを上から下まで見る。やはりこれに違いない。2個買ったはずが20個買ったことになっている。

さすがのレジのお姉さんも連日の満員盛況で疲れていたに違いない。ここは慌てず騒がずまずは電話だ。さっそくかけてみるが話し中でつながらない。明日電話してみることにする。

Hさんには家についてからも大変に世話になる。家で買ってきたものを全部開ける。食器類を洗う。商品についているシールを一枚ずつ剥がす。食器棚を整理して新しい食器を収納するスペースを確保する。あれこれで2時間ほどかかったろうか。

真っ白い皿2種類とスープ用ボウル。ナイフ、スプーン、フォーク。それらすべてが6セットずつきれいに並ぶ。なかなか壮観だ。それと鍋2つに包丁3本などなど。まさにHさん、Yさん、IKEA様々である。これであと足りないのはコップくらいであろうか。

翌日になり午前中に電話をする。指示にしたがってオペレーターへ。程なく繋がり事情を説明する。どうやら返品と同じ扱いで店まで行く必要があるらしい。暇だから行くのはいいが、こちらに非が無いのに出向くというのも如何なものだろう。それに交通費だってばかにならない。

いや実はそれが気になっていたわけなのだが、それを知ってか知らずか電話に出た女性はなかなか巧みな対応振りである。「相談しますので少々お待ちください」ということで、いったん電話を切り返事を待つことになる。

10数分後に電話が鳴る。交通費も出るということで一安心。やはり言ってみるものだ。住所と店までの交通手段、それから往復の交通費を伝える。最後に彼女は「窓口でお名前を言っていただければ分かるようにしておきます」と、嬉しいことを言ってくれる。

電話を切ってからいつ行こうか考える。昨日だってあの人出だ。あしたからの週末ともなればもっと混むに違いない。ならば平日の今日行った方が良いだろう。というわけで、午後に昨日同様、IKEA港北店を目指して家を出る。

店には4時頃に着く。教えられたとおりにレジコーナーの左手へ。向かって右手に返品コーナーを発見。2度目ともなると要領もわかって迷わずに目的地へと到達。さっそく受け付けへ。

そこはやはりとても広々としている。受付カウンターが6つほどあり、担当者らしき人は4名ほど。利用者もそこそこにいて、銀行のようにカードを引いて自分の順番を待つ。待っている人が座るためのベンチがあるのだが、これがやたらと大きい。さすがは北欧サイズ。ひじ掛けで1人分ずつ区切ってあるのだが、悠々2人座れそうである。

すぐに番号を呼ばれて窓口へ。やや年配の女性が対応してくれる。レシートを出して昨日から今日にかけての経緯を説明する。だが、説明しながら相手の様子を見ると、どうもおかしい。眉間にしわを寄せて聞いている。返品が仕事で返金には慣れていないのだろうか。すこし不安になる。

一通り説明し終わる。「少々お待ちください」と言われてベンチへ。確かに自分の名前は伝えた。話は通っているはずなのだが。まあ、あとはとにかく待つしかない。

他のお客はどんどん用事を済ませていく。だが待てども待てども自分にお声はかからない。かといって他にすることも無いので様子を見ていることにする。

彼女はまず1人でいろいろ考えてからどこかへ行っていたが、やがて戻ってきて、再び頭を捻っている。そしてまたどこかへ行き、今度は若い女性を連れて来た。やがて、後から来た女性の方が何やら打ち込んだり画面を覗き込んだりし始める。2人の悪戦苦闘ぶりに、自分が何か大変なことをしてしまったような気がしてくる。いっそのこと、Yさんを呼んだほうが手っ取り早いのかもしれない。だが生憎彼女は今日、お休みなのである。

そろそろベンチの木の硬さが気になってきた頃、やっとお声がかかる。「あのう、失礼ですが、お客様は社員の方でしょうか」ああ、そうか。そのことを忘れていた。一瞬どうしようかと思ったが、友人なんです、と言うと納得してくれる。さらにもう少し待たされたのち、再び呼ばれる。必要個所にサインをすると、レシートとともに幻の18個分の代金が戻ってきた。かなり待ちくたびれた感じがする。時計を見ると4時40分を過ぎていた。

(つづく)
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by redhills | 2006-10-14 01:13 | 日記

●美しい勝利

勝利は美しく、敗北はそうではないと言う。が、グッドルーザーという言葉もある。だからそれは必ずしも真実ではないのかもしれない。
どちらが正しいのかは分からない。でも、見ている側も心を洗われるような勝利の場面というのはやはりあるものだ。

10日の中日ドラゴンズの優勝と、昨日の北海道日本ハムファイターズの優勝には、どちらにもそういう場面があった。

巨人戦の延長12回。優勝をほぼ決定付ける4番ウッズの満塁ホームランが飛び出したとき、信じられないものを見た。ベンチで、あの落合監督がハンカチでまぶたを拭っていたのだ。確かに中日は5点をリードし、裏の巨人の攻撃には守護神岩瀬が控えている。誰もが勝利を確信したことだろう。でもまだ試合中である。それに選手やスタッフならともかく、よりにもよって、監督が、である。しかも、普段は試合中に何があっても表情1つ変えず、冷徹な采配をしてきた落合監督が、目を真っ赤にしている。目を疑う光景だった。

そして、優勝が決まり胴上げも終わったあとの優勝監督インタビューで、落合監督はまた泣いた。「キャンプから厳しい練習させてきて、どうしても優勝しなくちゃいけない、こいつらをどうしても優勝させてやらないといけない、そう考えて…ずっと…」そのあとは言葉にならなかった。でもそれ以上の言葉は要らなかっただろう。一段と高まったスタンドの歓声が彼の涙に応えていた。中日ファンでならずとも、グッとくる場面だった。

鬼の目にも涙、とはまさにこのことだろうな、と思った。いささか古い話だが、東京オリンピックの女子バレーボールで、東洋の魔女を金メダルへと導いた大松監督の話を思い出した。「鬼の大松」と言われたほど厳しく選手を鍛え上げた彼が、金メダルを取って大泣きに泣いたのだった。普段泣かないからこそ、流す涙に価値はある。大観衆の前で男泣きに暮れる落合監督を見て、「いい男だなあ」と思った。

一方の日本ハムの優勝の場面も、また違う味わいがあって感動的だった。

0-0の9回裏。稲葉の鋭い打球が二遊間を襲う。間一髪で追いついた二塁手がベースカバーに入ったショートにトス。きわどい判定がセーフとなる間に、セカンドランナーの森本が好判断でホームベースを陥れた。今期リーグで一番多くホームベースを踏んでいる1番が出塁し、リーグで最も多く送りバントを決めている2番バッターが送って、打点王を擁するクリーンアップで点を取る。1点を確実にものにする、今期のファイターズの攻撃を象徴するサヨナラの場面だった。

しかし、最も感動的だったのは、チームに25年ぶりの優勝をもたらしたのが、トレイ・ヒルマンだったということだろう。ヒルマン監督のインタビューは、落合監督のそれとはまた違って実にさわやかなものだったが、それが逆に感慨を深くさせた。

4年前、メジャーでのプレー経験が全く無く、キャリアといえば、マイナー球団の監督経験しかなかったアメリカ人の彼を連れてきた球団の決断もすばらしいが、アメリカでも最もアメリカ的なテキサス出身でありながら、一度も訪れたことの無い日本で監督としての挑戦を決意した彼の心意気はいかほどのものであったか。そしてそれからの苦労はどれほどのものであったか。

それは大変な苦労であったに違いない。しかしお立ち台の上の彼はいつもとさほど変わらず和やかで、そして、からりと陽気だった。「スタンドと、全国でテレビを見ているすべてのファイターズファンを1人ずつ胴上げしたいです」と言い、決めゼリフである「シンジラレナーイ!」は「1、2の3でみなさんご一緒に」と盛り上げる。そして、彼を暖かく見守る北海道のファンがまた素晴らしい。北の大地に来て3年。ファイターズはどこにも負けないファンを持つ球団となった。

ペナント授与とグラウンド一周が終わり、球場内での記者会見が終わり、祝勝会へと移動する合間のわずかな時間。グラウンドキーパーが土を慣らし、残るファンも僅かとなったグラウンドに再びヒルマンは現れた。彼は、作業をするグラウンドキーパー1人1人に話しかけて感謝の思いを伝え、肩を叩いてその労をねぎらった。そして、まだ残っているファンには、帽子を取って深々と頭を垂れたのだった。ファイターズの躍進の秘密が分かった気がした。

ドラゴンズ、ファイターズ、どちらの勝利もそれぞれに美しかった。
この両者がぶつかり合う日本シリーズは、必ずやすばらしいものとなることだろう。
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by redhills | 2006-10-13 15:22 | 野球

●「IKEA」探訪記 その2

右も左も分からぬままに、彼女について店内を歩く。

とにかく広い。特に天井が高い。前は何だったのかわからないが、店内は非常にゆったりしている。

それと、人が多い。平日の5時前だというのにかなりの混雑振りである。家具屋ということで当然といえば当然かもしれないが、若い人が多い。子供連れも目立つ。しかし、店内の広さのためか、圧迫感はなく、勢いというか、ニギニギ感のようなものを感じる。

どこをどう歩いたのかさっぱり分からないが、階段を降りて1階へ。どうやら台所用品は1階にあるらしい。乳母車のお化けみたいなキャリーカーに黄色いこれまたバカでかい袋を引っ掛けて、買うものをどんどん放り込んでいくというのがここでのスタイルらしい。

至るところに商品が山積みになっている。コップやらボウルやらがダンボールのまま、デーンと並んでいる。それが1個50円とか90円とかで売られている。一見百円ショップのようにも見えるが、違う。ここの商品は全て、IKEAが自ら製造しているもので、どんなに安い商品にもIKEAの4文字と個別の名前がついている。そこに品質への自負がある。

何も知らずに来てしまった自分も間抜けなのだが、IKEAというのは家具屋さんなのだ。北欧家具というと、子供の頃、イノベーターとかのカタログを見てそのデザインに憧れたものだが、IKEAはまたちょっと違う。家具作りのノウハウはそのままに、小売だけでなく、設計、開発から製造、輸送まで一貫して行い、徹底的なコストダウンで量販店並みの安さを実現している(らしい)。

さて、Hさんはテキパキと欲しいものを選んでいく。早めに来て目星をつけていたらしく、鍋やら皿やらどんどん進む。さすがは段取り屋さんだ。ただ、彼女は鍋も皿もセット商品にしたらと言うので、個別に選んだほうが良いのでは、と少し意見も述べてみる。

その結果、やたらに重くて頑丈そうなソースパンと中くらいの大きさの深鍋を選ぶ。食器の方は、皿もスプーン類もコーディネーターの意見を聞くのが良いだろう、ということになった。それまでの間、包丁やまな板、ランチョンマットなどといった、小物を選ぶ。

そうこうしているうちに、ほどなくYさん登場。実は彼女こそが今回のコーディネートの先生である。彼女は本職のコーディネーターであり、IKEAのカタログにあるセットもコーディネートしているのだ。実は我が家のインテリアコーディネートもお願いしたりしている。

ブラウン系の秋らしいいでたちで現れたYさんは、いつものごとくにこやかに微笑んでいる。「先生!」と声をかけるとちょっと照れくさそうに笑うが、動じたところが無いのが頼もしい。さっそく、悩んでいた皿などについてご意見をうかがう。

すでに彼女には我が家をくまなく見てもらっているので、我が家のキッチンに合う食器もバッチリイメージが出来ている。「これは少しトラディショナルだから、こっちの方が合うんじゃないかな」などと、一々おっしゃることに説得力がある。Hさんも私も「なるほどー」とうなるばかりである。

というわけで、スイスイと買い物は進む。じゃあお会計するか、ということで、鍋やらで膨らんだ黄色い袋を押してゆく。が、ここで枕カバーとシーツが買いたかったのを思い出した。予定外のお願いをすると、Y先生は動じることなくにっこりオッケーしてくれる。

こちらも先生の指示でたちまち決定。ついでに布団カバーも購入。「必要でしょ」と言われたら答えは決まっている。そうそう、欲しかったんですよ、これ。

寄り道もさして時間がかからずにレジへと向かう。だがこれがなかなか着かない。ゴールは遠く、天井は高い。天高く買い物袋肥ゆる秋。ゆるりゆるりと進んでゆく。家具倉庫のような場所を通る。どうやら、欲しい家具をチェックしておいて、ここで製品を探し出してレジへ持っていく、というシステムらしい。ここは1、2階吹き抜けでまた一段と天井が高い。ゆるりと一行は進んでいく。

ようやくレジに到着する。とにかく広い。何十というレジが並んでいる。家具屋さんらしく、購入する商品を客がベルトコンベアーに乗せ、それをレジの店員が会計して行く。会計の最後にYさんの社員証がキラリ。先生、ありがとう。

さて、商品の数が多いので持ち帰るのも一苦労。青い大きな袋を70円で購入するものの入りきらない。しかしそこは段取り上手なHさん。自前のキャリーバッグを持ってきている。さすがだ。割れ物などは紙などでくるんで慎重にしまう。なんとか収まりほっとする。

というわけで外に出ると、もうすでに暗くなっている。Yさんはお洒落にも今夜は西麻布でディナーということで、途中まで一緒に帰ってくれることに。一つ荷物を持ってもらう。

電車が混んでいたらどうしようと思ったが、渋谷行きは空いている。程なく座れる。心地よい達成感と満足感で話も弾む。YさんからIKEAについて話を聞く。ここのところ、開店準備で大忙しだったらしい。

渋谷でYさんと別れ、地下鉄へと乗り換えて我が家へと向かう。Hさんは昨晩、夜を徹して自分のホームページに載せる料理を作っていたということで、さすがにグロッキー気味。IKEAに来る前も都内で撮影をしていたらしい。この子の元気は一体どこから出てくるのだろうかと内心ビックリする。

赤坂で晩御飯。Hさんのチョイスでトンカツにする。ご飯とキャベツがお代わり自由なので3杯も食べる。何でトンカツ屋さんはご飯とキャベツがお変わり自由なんだろうかとHさんに尋ねるも、彼女も分からないという。

そんな時、ひょんなことから事件はおきた。それはたまたま、Hさんが自分の分として買っていた商品の値段がいくらだったか、という話になり、私がレシートを取り出して見ていた時に起きた。

(つづく)
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by redhills | 2006-10-10 20:41 | 日記

●「IKEA」探訪記 その1

先日、IKEAに行ってきた。

原因は我が家のキッチンにある。装備の豪華さに比して食器や道具類が著しく貧弱なため、安くて良いものが買えると大人気のIKEAに買出しに行くことになったのだ。

当然のことだがこれは私のアイデアではない。友人であり料理研究家でもあるHさんの発案である。

Hさんが言い出すには理由がある。彼女は我が家で度々行われているホームパーティー(といっても特別な出し物とかはないのだ。友達が友達を連れてきてワイワイやるのである)において、毎回大変な量の料理を作っては来訪者に振舞っており、仲間内では「料理長」で通っている。その彼女が「IKEAで買出ししよう」と言い出したのである。

無理もない。口にこそ出さないものの、「あれがあったら」「これが足りない」と思っていたことだろう。それにせっかくのカッコいいキッチンも使われてナンボである。これは行かねばなるまい。

理由はそれだけではない。私の友人の中に、何とIKEAに勤めている方がいたのである。この前遊びに来てくれたYさんは、先月オープンしたばかりの横浜にある港北店で何ヶ月も前から開店に備えてきたという。その彼女が「是非に」と言う。「私がいれば社員割引もあるのよ」とまでおっしゃる。これはやはり行かねばなるまい。

というわけで、ニートの気楽さも手伝って、平日は木曜の午後遅めの時間にHさんと現地で待ち合わせをした。Yさんは仕事が早めに上がるので、そのあと付き合ってくれるという。

渋谷から東横線に乗り大倉山で降りる。店の案内では新横浜などの市営地下鉄の駅からバスというアクセスになっているが、私の場合はこれが良いとのことなのでおとなしくそれに従う。改札を出たらいきなり目の前にバスが止まっていてバス停に並んでいた人たちがゾロゾロ乗り込んでいる。「いいタイミングだなあ!」と思って乗ろうとしたら逆方向だと運転手さんに言われる。慌ててはいけない。

バスに乗って15分くらいだろうか、新開橋というところで下車する。目の前を大きな道路が走っている。第3京浜である。港北インターチェンジがすぐ近くにあり、周りには運送会社の配送センターなどがいくつかある。郊外型の店舗の立地しやすい場所だ。

歩き始めて数分は気づかなかったが、交差点に来ると目の前にIKEA港北店はそびえていた。濃いブルーに黄色で「IKEA」の文字。う~ん、スウェーディッシュカラーだ。ちょうど待ち合わせ時間である。入り口へと歩きながらHさんへ電話を入れる。

彼女はすでに店に来ていた。話を聞いたがどうも要領を得ない。1階にいるらしいのだが、1階で会うにはいろいろ大変らしい。2階に上がって欲しいと言われ、よくわからず2階を目指すことに。ところが店がとにかく大きくてなにやらよく分からない。

入り口から入ると、すぐ左手にどデカいレジエリアがある。大量の人が吐き出されて警備員のおじさんが声を張り上げて誘導している。Hさんの言うとおり、どうもこちらは通り抜け出来ないようなので右手に向かう。するとすぐにエスカレーター発見。2階へ向かう。

しかしここで妙なことに。2階に行ったのに店に入れないのである!なのに目の前に広がるガラス越しには、食堂で上手いものを飲み食いしている人たちの姿が。はて、これはどういうことか…?

もう一度電話する。話しながらもう一度上り下りを繰り返した結果、どうも自分は駐車場へ行くエスカレーターに乗ってしまったらしいことが判明する。そういえば周りは手荷物を持った人たちばかり。

なるほど。しかし、まぎらわしい。入店してからのルートは誰でも分かるようにして欲しいものだ、と店のせいにしてみる(いきなりエスカレーターを上る客はそういないだろう)。

さて、気を取り直してもう一度1階に下りて更に右手奥へと進む。するとさっと視界が開けた。吹き抜けとなっている。いかにも店の入り口らしい感じだ。エスカレーターもある。ホッとして2階へ上がるとHさんが待っていた。

(つづく)
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by redhills | 2006-10-10 06:18 | 日記

●続々・日本沈没考

さて、いよいよ核心に入っていきましょう。
今回は演出についてです。

まずはリメイク版の監督である、樋口真嗣氏について簡単に。

彼は自他共に認めるオタクであり、90年代に社会現象になったアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」にスタッフとして参加しています。彼を一躍有名にしたのは「平成ガメラ」3部作における特撮でした。彼の手になる臨場感のある特撮シーンの数々は、当時のしょぼかった日本映画の特撮水準を大きく引き上げました。
その功績でしょうか、2005年、彼は大抜擢を受けて東宝の大作「ローレライ」のメガホンを取ることとなり、メジャーデビューを飾ります。そしてその成功により、この「日本沈没」が実写映画監督2作目となったわけです。

もちろん、彼に期待する部分の多くは特撮シーンにあることは明らかです(前作「ローレライ」も潜水艦を舞台にしたスペクタクル大作でした)。ですから、ドラマ部分に過大な期待をするべきではないと自分も思います。ですが、やはりこの作品には、特撮以外、演出で見るべきものはなかったように思います。

難しい作品だったことは間違いありません。彼自身、幼少時に旧作を観て大きな衝撃を受けており、その大ファンであることを公言しています(旧作の全てのシーンを空で言える程だそうです)。ですから、イヤと言うほど旧作を意識せざるを得なかったでしょう。至るところに旧作へのオマージュが感じられます。また、オタクぶりを遺憾なく発揮してマニア受けするような細かなネタが随所に散りばめられています。

こういった点は、エンターテイメント大作という性格からも、リメイクという事情からも、大いにアリだと自分は思います。けれど、過ぎたるは及ばざるが如しで、くどすぎるこだわりが作品の質やテンポを落としてしまったように思います。

まず旧作へのオマージュですが、テロップの多用が踏襲されていました。シーンの変わり目に「東京 ○時×分」とか、「太平洋沖 東経○度、北緯×度」とかいった字が画面に大きく出ます。これは別に奇抜な技法ではなくて、実録的な作品やドキュメンタリータッチの作品ではよく使われるものです。画面を引き締め、リアリティを出すのに効果的です。

しかし、リメイク版ではこれが必要以上に多い。レスキュー部隊の訓練の名前なんか別に要らないし、自衛隊の艦艇の正確な名称なんか知らなくても全然困らない。テロップが多すぎると、字を読むことに追われてしまい、かえって画面への集中が殺がれてしまいます。こういったところは、軍事オタクな監督が、抑えが利かずに失敗をしているところだと思います。

オタクが喜ぶネタとしては、「エヴァンゲリオン(アニメ)」ネタの数々が。親友である庵野秀明氏(エヴァの監督)や、ガンダムの富野監督のカメオ出演は良いとして、N2爆薬には笑ってしまいました。これはエヴァに出てくる強力な爆薬で、核兵器に近い破壊力を有するという設定も全く同じです。わかる奴だけに向けてニヤリとさせよう、という監督の意図が感じられます。ただ、この映画を観にきている人たちの多くにとってはどうでもいいことで、それが伝わっているかは甚だ疑問です。実際、N2爆薬と聞いて笑っていたのは、周りでは自分だけでした…。

あと自分がニヤリとしてしまったのは、小野寺の実家である福島の造酒屋を切り盛りしている姉の役を、和久井映見が演じていたことです。覚えている方も多いでしょうが、以前にテレビでやった「夏子の酒」で、若くして造酒屋の当主を継ぐことになった女性を演じたのが他ならぬ彼女でした。こういった遊び心は楽しいものです(まあ、端役に過ぎない彼女の演技が一番上手かったのは、皮肉と言えば皮肉ですが)。

さて。

以上のように、樋口監督の細部へのこだわりは特撮の懲り様にも反映されており、オタク監督の面目躍如と言えなくもありません。ですが、問題はドラマ部分なのです。
こういった映画は特撮が目玉のように思いがちですが、実はドラマがしっかりと描けていないと、大仕掛けだけが売りの薄っぺらい映画になってしまいます。リメイク版はここがイケてないのです。

樋口監督が人間を描けるのかどうかはまだ分かりません。しかし、彼が性を描けない監督であることは、もうはっきりしたと自分は思います。

これは前作「ローレライ」から感じていたことでした。男ばかり(しかも若い血気盛んな男達!)が密室に缶詰になっている潜水艦に、突如として若い女(しかもドイツとのハーフの美女!)が乗り込んできたらどうなるか。少なくとも、性に関する乗組員達の戸惑いといったものは当然起こるでしょう。ところが樋口監督はそういったものを一切描かないばかりか、ただ1人、彼女と深く心を通わすことになる特攻隊員との交流すら、通り一遍の域を出ないままに終わらせてしまいます。
この描写の薄っぺらさはどうしたものでしょう。少し意地悪なことを言えば、「天空の城ラピュタ」のゾーラ一家や「未来少年コナン」のバラクーダ号の乗組員の描写の方が、はるかに自然に性(男が女に好意を抱く様子)を表現できていると思うくらいです。

一番深く交流する男女の間にすら、性的表現が一切ない。これはあまりにリアリティーに欠けます。でもこれはある意味当然であったとも言えるのです。「潜水艦に若い女の子がいる映画を撮りたかった」という、監督自身のコメントでも明らかなように、明らかに「始めに設定ありき」だったのです。ですから、女性の扱いがモノの様になり、映画の中から性がスッポリと抜け落ちているのも納得なのです。

そしてやはりというべきか、本作においても、性は丁寧に切り取られていました。
それは次のシーンに象徴されていました。

物語も終盤、玲子がレスキュー活動をしているキャンプを小野寺が訪れた場面。彼はある決意を秘め、彼女に最後の別れを告げに来ます。しかし、その前に会った時に気まずい別れ方をしたわだかまりが邪魔をして、二人の会話はうまくかみ合いません。しかしその夜、二人はついに互いの気持ちを通わせます。静まり返ったテントの中で抱き合う二人は、ゆっくりとキスをします。「抱いて…」つぶやく玲子。彼女を背中から抱いていた小野寺は…。

何にもしないんですよ!これが!!

なぜ? どーして?

愛を告げた男と女が、明日をも知れない状況で、最後になるかも知れない夜を過ごしていて、しかも女の方から「抱いて」って言ってるのに!
玲子の気持ちはどうなんのよ!

自分が一番不可解に感じたシーンでした。

本作品における、樋口監督の性の回避はこれだけではありません。彼は小野寺に、自分と玲子、そして震災孤児の少女とで家族になってイギリスで生きていこう、と言わせます(玲子は拒否しますが)。これはつまり、性の介在しない家族を設定したということです。主役の二人の間に性的関係を作らずに子供まで作って家族を作る。自分は、そこまで性を避けるのはなぜですか、と監督に聞きたい衝動に駆られました。

(つづく)
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by redhills | 2006-10-02 21:25 | 映画



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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