"the Akasakan diary"    ~リトル君の赤坂日記

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●終わった~バルサの冒険CWC編(3)

まあ、よくある話だ。
フットボールでは何でも起こりうる。今日起きたこともそんなことのうちのひとつだ。
また来年戻ってくればいい。

あ~あ、負けちまった…。
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by redhills | 2006-12-18 00:48 | サッカー

●ショウタイム~バルサの冒険CWC編(2)

画面越しにもはっきり見える雨の中、横浜国際競技場はブラウグラーナ(青とえんじ)の男たちが縦横に躍動する舞台となった。

正直、クラブアメリカは侮れない相手だと思っていた。コンディションもまだ上がってこないだろうし、フットボールというものは何が起こるかわからない。勝つと信じてはいたものの厳しい試合になるだろうと思っていた。でもそれは杞憂だった。ほぼ完勝だった。

体調不良のエジミウソンの代わりにモッタがボランチに入った以外は現在のベストメンバーで望んだバルサ。やはり切れが無く体が重そうだ。案の定、開始早々、一泡吹かせようとモチベーションが上がっているクラウディオ・ロペス(元FCバレンシア・元アルゼンチン代表)にあわやという場面を作られたが、結局失点の香りが漂ったのはこのシーンのみだった。

とにかくクラブアメリカは戦術を誤った。あれだけ中盤のプレッシャーが弱ければ、いくら疲れの残るバルサでもボールが回せる。来たボールを受け止め、そのボールを仲間へパスする。ボールに触り続けることで体も暖まり、コンディションも上がっていく。そしてその、まるで遊んでいるかのようなボールを介してのコミュニケーションのなか、突如としてプレーの精度とスピードが劇的にアップする。11分、ロニー→デコ(ダイレクト)→ロニー(ダイレクト・ヒール)→イニエスタ(ワントラップからスルーパス)→グジョンセン(ボレーシュート)と渡った1点目は、このチームの技術と成熟度がどれ程の高みに達しているのかを示していた。

ロニーがデコにバックパスしたとき、すでにイニエスタはロニーとクロスするようにゴール前へと走り出していた。それを視界の隅に収めつつ、ロニーはパスを出したデコに向かって近づいていく。デコも躊躇無くロニーにボールを返す。そのボールをロニーがノールックでバックヒールで蹴ると、それが加速したイニエスタにピタリと合う。ペナルティーエリアは目の前。ボランチが必死に彼に付いて行く。最終ラインのディフェンダーが体を寄せる。だがその瞬間をじっと待っていた男がいた。

イニエスタは加速しながらも当然、その男の動きを追っていた。ワントラップの後、自分のドリブルを止めようと右サイドバックが前に重心を浮かせた瞬間、それを見計らったかのような丁寧なラストパスが「アイスマン」グジョンセンの前のスペースへと放たれた。パスの強さとボールの転がり具合を慎重に見極め、体を左に倒しながらグジョンセンがしっかりと右足のインステップで叩いたボールは、体を投げ出したキーパーの手の先をすり抜けゴール右隅へと転がっていき、サイドネットを揺らした。1つのボールをめぐって4人の選手がお互いの意図を完全に理解し、お互いを信じて体とボールを動かした、完璧な先制点だった。

クラブアメリカとすれば、何としても前半は0に押さえて後半のワンチャンスに賭けたい、という思いでいたろう。そのゲームプランを打ち砕く完璧なゴール。1人の人間による超人的な個人技による突破や遠距離からのミドルシュートではなく、複数のプレイヤーによる有機的な連動性から生まれたこのゴールは本当にこたえたろう。スタンドで観戦していた、「現在世界で最高のサッカーをしているのはバルセロナ」と語る、日本代表監督イビチャ・オシムの目にも理想のゴールと写ったことだろう。この1点目で勝負は7割方ついてしまったと思う。それくらい、意味のあるゴールだった。

これでほぐれたバルサはどんどん中盤でボールを繋げるようになってゆく。逆にクラブアメリカは一層萎縮し後手に回ってゆく。ボールを奪っても攻撃が繋がらず、ボールホルダーがボールを持って初めてパスコースを探す有様でフォロワーも動き出しが遅い。単発でロングパスを蹴り込むか、囲まれてボールを奪われる。そしてまた守備に追われる羽目になるという悪循環に陥っていく。

そして程好い時間に追加点。30分。デコの蹴ったコーナーキックからマルケスのヘディングが突き刺さる。自身の母国、メキシコのチーム相手に挙げた感慨深いゴール。前半で2-0。バルサはクラブアメリカに体勢を立て直す余裕も与えない。

後半はもう一方的だった。モッタに代わってシャビが入り、より一層攻撃的となったバルサは完全に中盤を支配し続ける。ジュリの突破から冷静にロニーが決めた3点目。ロニーの突破を3人がかりで止めたものの、完全にフリーとなったデコに芸術的なミドルシュートを許した4点目。そしてロスタイムの、ゴールこそならなかったものの、驚異的なテクニックでディフェンダー3人とゴールキーパーを欺いた、ロニーのループシュート。最後の最後まで、雨の中駆けつけたサポーターを飽きさせない魅力的なフットボールを展開したバルサのショウに酔った90分だった。
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by redhills | 2006-12-15 01:11 | サッカー

●最後のピースを求めて~バルサの冒険CWC編(1)

リーガ・エスパニョーラばかりか、昨シーズンは見られたチャンピオンズリーグもバルサTVで放映されない、という悲しい状態のために、わがバルサの2006-2007シーズンの冒険をつぶさに見ることが出来ないもどかしさがやるせないのだが、昨シーズン僕らを魅了した冒険にはまだ続きがあった。クラブ世界一決定戦、クラブワールドカップ(CWC)が始まり、昨シーズンのヨーロッパチャンピオンであるバルサが11日に来日したのだ。

1899年の創設以来、数々の栄冠を手にしてきたバルサがその手に抱いていない唯一つのタイトル、それがクラブ世界一の称号だ。前回(1992年)ヨーロッパチャンピオンとして来日したドリームチームは、ライーを擁するサンパウロ(ブラジル)に苦杯を喫してしまった。あれから14年。やっと雪辱の機会が訪れたのだ。

リーガの試合を終えてすぐに日本へという強行日程。1週間に2試合、8時間の時差を2日で解消して試合に臨むという厳しい条件。果たしてバルサらしい華麗なフットボールが展開できるのか不安もあるが、「今回の来日ではプロモーション活動は一切行わない」というチキ・ベギリスタインTDの言葉に、試合のみに集中するのだ、必ず勝つのだ、というクラブの決意が伺える。

ここにきてコンディションを上げてきたロナウジーニョも「僕らがクラブの新しい歴史を作るんだ」と語るなど、選手のモティベーションも上々。気がかりはエトオ、メッシ、サヴィオラが欠けて層が薄くなっているフォワードだが、グジョンセンやジュリ、そして期待の新星、ジオバニ・ドス・サントスが彼らの不在を忘れさせてくれることだろう。

世界一の中盤に死角は無い。デコ、シャビ、イニエスタのうちの2人がロナウジーニョと奏でる調べは必ずや僕らを魅了してくれることだろう。

下馬評どおりなら、18日の決勝は南米代表のインテルナシオナル(ブラジル)となるだろう。このチームはロナウジーニョがかつて在籍していたグレミオのライバルチームだ。遠路はるばる応援に来たサポーターの前で彼にだけは好きなプレーをさせまいと彼らは必死になって向かってくるだろう。熱く激しいゲームが期待できる。そして、90分(120分かもしれない)の激闘の後、今地球上で最も華麗で、最も攻撃的で、最も強いチームがどこであるかがはっきりすることだろう。

バルサに欠けていた最後のピースを手にするための戦いがいよいよ始まる。
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by redhills | 2006-12-12 00:05 | サッカー



赤坂日記・・・赤坂在住の"Akasakan" リトルが、東京のへそで日々の思いを綴る。
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