●続台湾選挙 (12月20日)
台湾選挙に関しトラックバック
cxz00061さんのトラックバックにコメントをつけたら長かったので補足のうえ再トラックバックしました。 選挙結果を数字で言うと、与党民進党は2議席増の89議席で第1党。続くのが野党第1党の国民党で11議席増の79議席。その次が野党第2党の親民党で12議席減の34議席。次が李登輝率いる与党台湾団結連合で1議席減の12議席。過半数113議席のところ与党連合は合計101議席、野党連合は114議席で過半数を維持した。 やはり与党の失敗の原因は中選挙区における候補擁立のまずさと、訴えた内容が独立に偏りすぎていたという2点らしい。 特に陳水扁総統が余りに台湾独立を急ぎすぎていることに国民が引いてしまったということが、過去最低の投票率(59.16%)に表れている。むしろ経済政策をもっと訴えるべきだったというわけだ。党内には、先走りしすぎた総統の指導者としての資質に疑問を呈する向きもあると聞く。批判を感じ取った総統は党のトップを辞任した。 さて、以下がトラックバックに関する部分です。 日本による台湾統治は50年間に及びます。1945年に日本統治が終わった時点で、それ以前に教育を受けた世代も60代でしょう。なかなか清朝意識を継承することは難しかったんじゃないでしょうか。 戦後の国民党時代でも、まず228事件で一部の外省人(国民党幹部)が本省人を弾圧するということが起き、大部分を占める本省人は国民党の思想を受け入れがたかったのではないでしょうか。言うまでもなく前総統の李登輝は台湾化を進めたし、彼の前任である蒋経国の時代から国民党政権は改革路線であり、中華性を注入するということはあったのでしょうか。 もちろん、台湾が文化圏として中国に非常に近いことは当然であり、中国が共産化して捨て去った文化的風習を台湾人が維持していることは何ら不思議なことではないです。文化面での中華性はあって当然だと思うのです。問題は中華思想といわれている政治的感覚、あるいは中国との一体感を台湾に住んでいる人が強く持っているのか、です。 あと、最後の部分、台湾版文革ということですが、台湾の文化的独立とはどういうことなのでしょう。清朝以前の文化を掘り起こすということなのでしょうか。
by redhills
| 2004-12-20 14:38
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